蔵茂 暉大

ファイナンシャルプランナー
長野県で生まれる。
大学時代は東北地方で過ごし、旅行会社への就職を夢見て独学で国家資格である「旅行業務取扱主任者」を取得するが銀行員だった父親の影響もあり大手地方銀行に就職。
旅行業界の知識も生かし現職では全国に顧客を持つ。

この執筆者の過去のコラム一覧

2017/03/10

お金がたまる人 たまらない人

資産とは何か?負債とは何か?

アメリカのロバートキヨサキ氏の著書 「キャッシュフロークワドラント」の中で負債と資産について次のように述べられている。

資産とは持ってるだけで収入を得ることができるもの。負債とはその反対 持ってるだけで支出が発生してしまうもの。

だから自分が住む住宅は一見資産のように見えるが、実は住宅ローンを組んで購入した住宅はローン支払いを代表とする支払いがかなりの部分を占めるので負債だ、と説明されている。

 

高級車も同じである。

誰もが羨む高級車は一見資産に見える。でも実は自動車ローン支払い 保険 修理費 等々支払いに支配されてしまう。

これは資産ではないという。

では資産とは具体的に何であろう?

例えば賃貸している収益不動産は保有していると家賃が入ってくる。

ビジネスのオーナーさんならビジネスからあがってくる収益や配当金など。

年金も資産だ。 一定期間頑張って年金保険料納めると老後は一生お金が入ってくる。

だから年金も持ってるだけでお金が入ってくるということで資産だというのだ。

彼に言わせれば、年収が500万円で年100万円は預金などで確実に残すことができる人と、年収は1億円あるがすべて使ってしまい 残すことができない人はどちらがお金持ちなのか?

答えは前者の年収500万円の方である。

 

パーキンソンの法則とは

 

パーキンソンの法則について知っておいていただきたいことが2つある。

まず1つ目は時間の法則である。

例えば、ある会社の社員さんが社長から仕事を任されたとしよう。

内容は「この仕事はおそらく3日あればできてしまう内容だが、まあとりあえず7日以内に仕上げてもらえるだろうか?」という内容だったとしよう。

時間とお金を大切にしていて仕事も、できる人はこの仕事を3日で仕上げる。そして残された時間で別の仕事をする。

しかし、だらだらと期限内の7日間使って仕事を仕上げる人もいる。

時間があったらあったで、だらだらと全部無駄に使ってしまうというのがパーキンソンの法則という。

お金にもこのパーキンソンの法則が存在する。

目の前にお金があったら、あるだけすべて無駄に使ってしまうということだ。

 

パーキンソンの法則にはまっていると 「お金がたまったら何か資産運用しよう」などと考えるようになってしまうのだが、そもそもあるお金を使ってしまう病だからお金はたまらないのだ。

時間が出来たら趣味も勉強もしようと考えてしまうから、法則にはまっていると時間はそもそもできないのだ。

もう少し具体例を説明しよう。年収500万円の方がいらっしゃるとしよう。この方が仕事がうまく行って年収が倍の1000万円になったとする。税金など考慮しなければ普通に考えて500万円貯金できるはずだが全く貯金はできない。

 

パーキンソンの法則によって使ってしまうからだ。この法則を知り、自分自身を制御できないうちは年収以上の背伸びした生活をしてしまうからだ。

 

年収500万円の方は1000万円くらいの生活。1000万円の方は3000万円くらいの生活。3000万円くらいの方は1億くらいの生活を、背伸びして無駄にお金を使おうとしてしまう。

住居もだんだん背伸びして、都内のタワーマンションに住みたいと考えるようになってしまう。

これがすべて原因ではないが、この背伸び生活が大きな影響を及ぼしている。

 

パーキンソンの法則にはまらないで豊かな生活を送るために必要なこととは?

 

ロバートキヨサキさんの理論で言えば、キャッシュフローを大きくする努力をすることだ。

すなわち、持ってるだけで収入を生むものを、持ってるだけで支出が発生してしまうものよりも多く持つことで 、それにはパーキンソンの法則を理解し合理的に努力すればいい。

 

買い物する時に 今買おうとしているものは自分にとって

①投資なのか

②消費なのか

③浪費なのか

必ず分別してから買う癖をつけることをおすすめする。

またパーキンソンの法則から逃れお金を貯めるには

収入-目標額=余り(キャッシュフロー) の公式に当てはめ、入って来たお金が余ったら貯金しようと考えるのではなく、先に目標額を引き去り、残りで生活をするという思考になればいい。いわゆる天引きである。

 

これができるようになると自然に時間の大切さも理解でき、時間もお金も大切にできるようになるだろう。

 

もうお気づきかもしれないが、この時間とお金を大切にできる人=豊かな人生を送っている人 と言えるかも知れない。

 

 

すべての著作権は(株)大洋不動産に帰属しています。無断転載は固くお断りいたします。