蔵茂 暉大

ファイナンシャルプランナー
長野県で生まれる。
大学時代は東北地方で過ごし、旅行会社への就職を夢見て独学で国家資格である「旅行業務取扱主任者」を取得するが銀行員だった父親の影響もあり大手地方銀行に就職。
旅行業界の知識も生かし現職では全国に顧客を持つ。

この執筆者の過去のコラム一覧

2017/07/10

お金と時間 どちらが大切?

お金と時間には相関関係

私は世の中で最も販売が難しいとされている商品のひとつを販売させていただく仕事をしている関係で、「どうしたら売れるのか?」また「どうしたら営業成績が上がるのか?」という内容の講演をさせていただく機会がある。

そこで皆さんにお伝えしているのは速効性のあるトークをいくら覚えても、テクニックを身につけても、商品の細かいところまでかなり詳しく勉強してもそれらは営業力を上げることには全くならないということだ。

収入=貢献 と以前にお話させて頂いたと思う。
すなわち収入をあげるためにはどれだけ人の役にたったか。
どれだけ人を喜ばせたか。
どれだけこの世の中の問題点や不便なことへの解決にアイデアを出せたか。

それらが数字となって現れて来るのが収入だと。これを理解していないといつまでたっても収入は上がらない。

では世の中で一番大切なものは何か?
それは時間だ。
お金と答える人もいるだろう。もっと違う答えの方もいると思う。
私が考える世の中で最も大切なものは、時間である。なぜかというと、お金やその他のものは失ってもなんとか代わりを得ることができる

時間だけは1日24時間全員に平等に与えられるが、全員の時間は同じスピードで必ず減って行くことがあっても、増えることは絶対ない。

ではお金は大切なものではないのかというと、それも違う。お金はすべてではないが、生活の全てのことに影響を及ぼす

例えば 世の中に貢献し、人を喜ばせ、その結果大きな収入を得た人は、いつも体に安全安心な食事をし、いつも人から感謝されているという満足感から心も満たされているだろうから、健康に過ごせる時間が長くなるだろう。

そうでない人は食事を安く調達するために、安心安全ではないかもしれない食事を安く調達するしかないかもしれない。
食事が悪いと精神状態にも悪影響なことは、多くの方がご存知なところだろう。結局それによって病気リスクが高まり、健康でなくなる日が早く訪れてしまう。
時間は平等に与えられるが、自ら捨ててしまう方が出て来るということだ

整理すると極端だが

貢献=収入アップ=大切な時間を多く使える

ということになる。

仕事人間?

私は今この原稿を「どうしたら私のコラムを読んで共感してくださる方が一人でも多くなり、健康で楽しく喜んで人の役にたち、収入をアップされ、豊かに大切な時間を使って行く方が増加していただけるのか」ばかり考え、電車の中で移動中に書いている。
同じ電車には、疲れた顔でこれから嫌な仕事に行く間のせめて移動中だけはゲームをして息抜きしようという方や、ここぞと睡眠時間を稼ごうという方もたくさん乗っている。
彼らから見た私は、おそらく「電車に乗ってまで、休む暇無く仕事ばかりしているあわれな人、仕事人間、金の亡者」なんて映っているかもしれない。

日本で行われてきた教育の一部には、収入の高い人またはお金持ち=悪い人、お金に腹黒い人、お金のことしか考えない人、なんて教えている節はないだろうか?
時代劇を見るとビジネスに成功し稼いでいる「越後屋」と悪代官 という構図が多い。
それにより、人間として素晴らしいのはお金には興味のない「清貧」とでもいうような方々だと、テレビで刷り込んでいるのかもしれない。

しかし、実際はお金持ちは税金を多額に負担して国家財政を支え、世の中に寄付し、どうしたら皆が喜ぶか、どうしたら世の中に貢献できるか一日中考えている方々だ。
その姿が一日中休みなくずっと働いているように見えるから、仕事人間、金の亡者なんて、回りから見えるのかもしれない。

しかし当の本人はどうしたら人が喜び、貢献できるのか考えることが大好きだから実際仕事をずっとしているが、いわゆるやらされている嫌な仕事ではないから、楽しくて仕方がないのだ。だから休まなくてもずっと仕事できるし、ゲームをしている暇はない。

仕事を長く楽しく続けるためには、この「人がどうしたら喜んでくれるか」「どうしたら貢献できるか」という部分に鍵があるのではないかと思う。

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