2025/09/10
海外での引越し、その③
話は前回のアメリカから続く。
2001年。
世界規模のWWEという団体と契約したことで、オレの収入は一気に増えた。
それに合わせて、フィラデルフィアのちょいと立派なコンドミニアム(「共同所有の建物」を意味する言葉で、日本では分譲マンションとほぼ同じ意味)へ引っ越した。
新築、共用ジムとプール付き。
目の前には野生のシカが水を飲みに来るほどのきれいな川が流れ、夏はホタルが淡い光をともして飛び交う、そんな環境。
まだ家財道具も大したものを持っていなかったので、この時の引っ越しも当時乗っていたワゴン車一台の数往復でなんとかなった。
これが6.5回目の引っ越し。
2001年9月11日。
そして、大事変が起きる。
9.11テロ事件である。
フィラデルフィアも含む東海岸一帯は、陰鬱な空気に包まれた。
WWEは全米が仕事地なので、選手はアメリカのどこに住もうとかまわない。
オレは、風光明媚な西海岸のロサンゼルスへ引っ越すことに決めた。
アメリカ大陸大横断の引っ越し。
初めて業者に頼んだ。
たまたま知り合いが務めていた、日通ニュージャージー支店にである。
費用は確か邦貨にして20万ほどだったか。
梱包資材を事前に受け取り、荷造りし、引っ越しの日にアメリカ人の作業員たちがやってきて荷物を運んで行った。
日本とまったく同じである。
しかしロスに住み始めてしばらくして、引っ越したアパートは空港が近くて便利だけれども、あまり治安のいいエリアにはないことがわかってきた。
結局、そこに住んだのは2か月だけ。ロスの街を知るに従い、日本人が多く住む安全で綺麗なトーランスというエリアがあることを知り、そこの一軒家へ引っ越した。
このときも愛車のワゴンでの7.5回目の引っ越し。

パスポートの更新、こういう手続き作業は本当に苦手。
1年後。
トーランスから車で30分ほど離れた海の街のサンペドロに、生まれて初めて家を買った。
すでに大きな家財道具がいくつかあったので、引っ越し屋で借りた大きな車で荷を運んだ。
そして3年後。
ついにアメリカを引き上げ日本へ帰ることになり。
すでにハンパない荷物を抱えていたので日通ロサンゼルス支店に頼むことにした。
しかし嫁さんと子供は先に日本へ帰っており、オレはWWEを退団してはいたがメキシコへ行く用事があったり新刊の締め切りの直前だったりという多忙の中、たった2日で家中の荷物を一人でまとめ上げたという大変な作業。
しかしやはり取りこぼしがあったようで、3週間後に日本へ届いた荷物の中には、嫁さんが大事にしていたものがどうしても見つからなかったりと、こっぴどく怒られてしまうのであった。
それでもオレは、8.5回もの海外引越を経験してきたエキスパートさ。




九州プロレス道場に出稽古に1週間来ていたオーストラリア人達。
暑さでキャンバスもびちょぬれ。だが、賑やかで楽しい。
出版本『プロレスの味わい』にメッセージを
TAJIRI の 拙著最新刊
『プロレスの味わい〜世界から地方に来て幸せになった男〜』は、西日本新聞への連載を加筆・修正し、多くの書き下ろしも収録した、全78編。
■サイン
■あなたのお名前
■15文字以内のご希望されるメッセージ
を私めがしたため、あなたのご自宅へお送りいたします。
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2001年。
世界規模のWWEという団体と契約したことで、オレの収入は一気に増えた。
それに合わせて、フィラデルフィアのちょいと立派なコンドミニアム(「共同所有の建物」を意味する言葉で、日本では分譲マンションとほぼ同じ意味)へ引っ越した。
新築、共用ジムとプール付き。
目の前には野生のシカが水を飲みに来るほどのきれいな川が流れ、夏はホタルが淡い光をともして飛び交う、そんな環境。
まだ家財道具も大したものを持っていなかったので、この時の引っ越しも当時乗っていたワゴン車一台の数往復でなんとかなった。
これが6.5回目の引っ越し。
2001年9月11日。
そして、大事変が起きる。
9.11テロ事件である。
フィラデルフィアも含む東海岸一帯は、陰鬱な空気に包まれた。
WWEは全米が仕事地なので、選手はアメリカのどこに住もうとかまわない。
オレは、風光明媚な西海岸のロサンゼルスへ引っ越すことに決めた。
アメリカ大陸大横断の引っ越し。
初めて業者に頼んだ。
たまたま知り合いが務めていた、日通ニュージャージー支店にである。
費用は確か邦貨にして20万ほどだったか。
梱包資材を事前に受け取り、荷造りし、引っ越しの日にアメリカ人の作業員たちがやってきて荷物を運んで行った。
日本とまったく同じである。
しかしロスに住み始めてしばらくして、引っ越したアパートは空港が近くて便利だけれども、あまり治安のいいエリアにはないことがわかってきた。
結局、そこに住んだのは2か月だけ。ロスの街を知るに従い、日本人が多く住む安全で綺麗なトーランスというエリアがあることを知り、そこの一軒家へ引っ越した。
このときも愛車のワゴンでの7.5回目の引っ越し。
パスポートの更新、こういう手続き作業は本当に苦手。
1年後。
トーランスから車で30分ほど離れた海の街のサンペドロに、生まれて初めて家を買った。
すでに大きな家財道具がいくつかあったので、引っ越し屋で借りた大きな車で荷を運んだ。
そして3年後。
ついにアメリカを引き上げ日本へ帰ることになり。
すでにハンパない荷物を抱えていたので日通ロサンゼルス支店に頼むことにした。
しかし嫁さんと子供は先に日本へ帰っており、オレはWWEを退団してはいたがメキシコへ行く用事があったり新刊の締め切りの直前だったりという多忙の中、たった2日で家中の荷物を一人でまとめ上げたという大変な作業。
しかしやはり取りこぼしがあったようで、3週間後に日本へ届いた荷物の中には、嫁さんが大事にしていたものがどうしても見つからなかったりと、こっぴどく怒られてしまうのであった。
それでもオレは、8.5回もの海外引越を経験してきたエキスパートさ。
九州プロレス道場に出稽古に1週間来ていたオーストラリア人達。
暑さでキャンバスもびちょぬれ。だが、賑やかで楽しい。
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