2019/08/10
自然災害に備える保険とは
最近、大規模火災や大雨による被災された方のニュースをよく目にします。被害にあわれた方に心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。
さて、ここ数年毎年のように起きている豪雨は、予想をはるかに超えており、広域に大変な被害をもたらしております。そこで今回は、火災や自然災害などに備えるため「お家の保険」についてお話します。
2019年10月より 火災保険料値上げ予定!!
火災保険は、火災の場合だけではなく、自然災害や水濡れ、盗難などで「建物」や「家財」が損害を受けた場合にも保険金が支払われます。近年、毎年のように発生している豪雨災害などの自然災害での保険金の支払いが増えていることから、保険料を算出する上で元になる損害保険料率算出機構の「参考純率」の改定を受けて、各社で2019年10月から、「火災保険の保険料」の引き上げが予定されています。これは、2015年以来の4年ぶりの引き上げになります。
実際にどれぐらい上がるの?!
火災保険の「参考純率」は平均で5.5%引き上げられておりますが、建物の所在地や構造、補償内容によって、保険料の引き上げ・引き下げとなるケースがあります。
特に、自然災害が多数発生している九州地方は引き上げの傾向が大きくなると考えられます。
また、保険料の改定にあわせて、補償内容も大きく見直しされる会社がありますので、更新時には確認が必要です。
【支払い保険金の推移】※損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況」より
火災保険の見直しのポイント
加入している火災保険について、以下のポイントを確認してみましょう。また、保険料の値上げに向け、抑えるポイントなどもご紹介します。
(1) 水災補償は付いていますか。
水災補償とは、台風や集中豪雨などにより、発生する洪水、土砂崩れなどによる住宅や家財の被害が対象になり、床上浸水、地盤面より45cmを超える浸水、または損害割合が30%以上の場合などの支払い条件があります。損害保険料率算出機構調べ(2017年度)によると、福岡県では、全国平均70.5%を上回る73.4%の方が水災補償を付けています。
なお、マンションの高層階に住んでいる場合など、床上浸水の心配がない方には、必要ない補償と言えますので、見直すことで保険料を下げられます。
(2)地震保険に加入していますか。
地震保険とは、地震や噴火、津波などによる損害を補償するもので、火災保険とセットで加入する必要があり、単独では加入ができません。損害保険料率算出機構調べ(2017年度)によると、福岡県では、全国平均63.0%を上回る68.8%の方が地震保険に加入しています。
日本は地震大国であり、近年これまで地震があまり発生していない地域でも起こっています。生活再建の助けにもなりますので加入をお勧めします。
(3) 家財の補償に加入していますか。
家財保険とは、お家の家財(テレビ、冷蔵庫、衣服、パソコンなど)に火災や水害や風災で損害があった場合には補償が受けられます。また家財が盗難にあった際にも対象になります。「建物のみ」の契約では、補償が受けられません。家財の買い替え時に補償があれば、購入費用の負担も軽減されます。
(4) 長期契約を検討する。
2014年10月から、長期での契約は最長10年となりました。長期で契約すると保険料が安くなり、更新手続きの手間もなくなります。1年更新で契約されている場合は、長期での契約を検討してみませんか。
なお、もうすぐ更新を迎える方は9月中に見直しをすることで、値上げ前の保険料率で継続出来ますのでぜひ検討をお勧めします。
まとめ
2019年から、大雨の防災情報は5段階レベルに分けられるようになりましたが、今年の7月だけでも福岡に警戒レベル4(全員避難)が、何度も発表されています。
今後は、台風シーズンにもなり、いつ風水害の被害に遭うかわからない状況です。
保険料の値上げに伴い、負担を軽くすることの検討も必要ですが、まずは、自然災害にあった場合に、「必要な補償に備えること」が重要です。この機会に、今一度補償内容などを確認してみましょう。
もちろん、災害時には命を守ることを最も優先します。災害に備えてお住いの地域の避難所やハザードマップ、家族との連絡方法など確認されてみませんか。
最近、大規模火災や大雨による被災された方のニュースをよく目にします。被害にあわれた方に心よりお悔やみとお見舞い申し上げます。
さて、ここ数年毎年のように起きている豪雨は、予想をはるかに超えており、広域に大変な被害をもたらしております。そこで今回は、火災や自然災害などに備えるため「お家の保険」についてお話します。
2019年10月より 火災保険料値上げ予定!!
火災保険は、火災の場合だけではなく、自然災害や水濡れ、盗難などで「建物」や「家財」が損害を受けた場合にも保険金が支払われます。近年、毎年のように発生している豪雨災害などの自然災害での保険金の支払いが増えていることから、保険料を算出する上で元になる損害保険料率算出機構の「参考純率」の改定を受けて、各社で2019年10月から、「火災保険の保険料」の引き上げが予定されています。これは、2015年以来の4年ぶりの引き上げになります。
実際にどれぐらい上がるの?!
火災保険の「参考純率」は平均で5.5%引き上げられておりますが、建物の所在地や構造、補償内容によって、保険料の引き上げ・引き下げとなるケースがあります。
特に、自然災害が多数発生している九州地方は引き上げの傾向が大きくなると考えられます。
また、保険料の改定にあわせて、補償内容も大きく見直しされる会社がありますので、更新時には確認が必要です。
【支払い保険金の推移】※損害保険料率算出機構「火災保険・地震保険の概況」より
火災保険の見直しのポイント
加入している火災保険について、以下のポイントを確認してみましょう。また、保険料の値上げに向け、抑えるポイントなどもご紹介します。
(1) 水災補償は付いていますか。
水災補償とは、台風や集中豪雨などにより、発生する洪水、土砂崩れなどによる住宅や家財の被害が対象になり、床上浸水、地盤面より45cmを超える浸水、または損害割合が30%以上の場合などの支払い条件があります。損害保険料率算出機構調べ(2017年度)によると、福岡県では、全国平均70.5%を上回る73.4%の方が水災補償を付けています。
なお、マンションの高層階に住んでいる場合など、床上浸水の心配がない方には、必要ない補償と言えますので、見直すことで保険料を下げられます。
(2)地震保険に加入していますか。
地震保険とは、地震や噴火、津波などによる損害を補償するもので、火災保険とセットで加入する必要があり、単独では加入ができません。損害保険料率算出機構調べ(2017年度)によると、福岡県では、全国平均63.0%を上回る68.8%の方が地震保険に加入しています。
日本は地震大国であり、近年これまで地震があまり発生していない地域でも起こっています。生活再建の助けにもなりますので加入をお勧めします。
(3) 家財の補償に加入していますか。
家財保険とは、お家の家財(テレビ、冷蔵庫、衣服、パソコンなど)に火災や水害や風災で損害があった場合には補償が受けられます。また家財が盗難にあった際にも対象になります。「建物のみ」の契約では、補償が受けられません。家財の買い替え時に補償があれば、購入費用の負担も軽減されます。
(4) 長期契約を検討する。
2014年10月から、長期での契約は最長10年となりました。長期で契約すると保険料が安くなり、更新手続きの手間もなくなります。1年更新で契約されている場合は、長期での契約を検討してみませんか。
なお、もうすぐ更新を迎える方は9月中に見直しをすることで、値上げ前の保険料率で継続出来ますのでぜひ検討をお勧めします。
まとめ
2019年から、大雨の防災情報は5段階レベルに分けられるようになりましたが、今年の7月だけでも福岡に警戒レベル4(全員避難)が、何度も発表されています。
今後は、台風シーズンにもなり、いつ風水害の被害に遭うかわからない状況です。
保険料の値上げに伴い、負担を軽くすることの検討も必要ですが、まずは、自然災害にあった場合に、「必要な補償に備えること」が重要です。この機会に、今一度補償内容などを確認してみましょう。
もちろん、災害時には命を守ることを最も優先します。災害に備えてお住いの地域の避難所やハザードマップ、家族との連絡方法など確認されてみませんか。
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