ファイナンシャルプランナー

ブログ

楢原 寛子

主婦目線での家計の見直しや将来の生活設計・資金計画(ライフプランニング)を得意としています。 住宅購入やお子様の教育費、老後セカンドライフの充実など、相談者一人ひとりの将来叶えたい夢の実現に向け、ライフプラン作成などのお手伝いをしています。
CFP、FP1級技能士、住宅ローンアドバイザー、相続診断士
メール

この執筆者の過去のコラム一覧

2019/12/10

今から始めるキャッシュレス決済

みなさんは、日ごろ「キャッシュレス決済」を利用されていらっしゃいますか。
10月から消費税が増税され、景気対策としてキャッシュレス決済ポイント還元制度が始まりました。経済産業省の発表によると、開始からの約一か月で、1日平均して約11億円分のポイントが消費者に還元されたそうです。
お得な制度を賢く利用するために、今回は「キャッシュレス決済の基本的な仕組み」についてご紹介します。

1 キャッシュレス決済の現状

キャッシュレス決済とは、現金を使わずに、お金を支払うことをいいます。
世界規模でキャッシュレス決済の利用が進められており、最もキャッシュレス決済が進んでいるのは韓国で、1997年に発生したアジア通貨危機の影響を受けて、政府主導で推進され、その利用率は実に9割近くとなっています。
では、日本はというと、下のグラフをみても現状2割弱程度で、世界でずいぶん遅れているのが分かります。このため、国は2025年にキャッシュレス率40%を目指しており、地元福岡市でも「キャッシュレスFUKUOKA」をキャッチコピーとして、2018年6月に「キャッシュレス実証実験」等をスタートさせ、市の公共施設や民間施設、屋台やタクシーなどにおいてコード決済を導入するなど、取り組みが進められています。

【各国のキャッシュレス決済比率の状況(2015年)】

出典:キャッシュレスビジョン(経済産業省)

2 キャッシュレス決済の種類

みなさんもクレジットカードや交通系の電子マネーは既にお持ちの方も多いのではないでしょうか。キャッシュレス決済の主な決済方法には次の4種類があります。

3 スマートフォン決済を始めてみよう

今回はキャッシュレス決済の中でも、最近CMでもよく目にするスマートフォン決済「〇〇Pay」の利用方法について解説します。
私自身も始めるまでは、難しいかなと思っていたのですが、アプリのインストール、支払い方法の登録まで数分で簡単でした。また、支払いも慣れればほとんど即時で、かなりお勧めです。

(1)まずは事前準備
①スマートフォンに専用の支払アプリ「〇〇Pay」をインストールします。
②支払アプリにお金を入金するために、銀行口座やクレジットカード、電子マネーの情報を登録します。


(2)店頭での支払い方法
大きく2種類の方法があります。
①お店が表示するQRコードを自分のスマートフォンで読み取る(金額を入力する場合あり)
②自分のスマートフォンにQRコードやバーコードを表示させ、それをお店の人に読み取ってもらう

4 キャッシュレス決済をさらにお得に

お店によっては、一度のお買い物で、キャッシュレス決済で付くポイントとお店のサービスなどで付くポイントを同時に受け取れるいわゆる「重ねどり」ができる場合があります。
さらに、その際のキャッシュレス決済をクレジットカードでチャージしたスマートフォン決済や電子マネーにすれば、クレジットカードのポイントも貯まるため、三重どりも可能になります。

5 まとめ

キャッシュレス決済にはいろんな種類がありますし、お店によって利用可能な決済サービスが異なります。まずは自分がよく利用するスーパーや店舗を確認してみましょう。
また、キャッシュレス決済は手元の現金の出入りが見えないので、使い過ぎてしまう傾向にあると言われています。キャッシュレス決済と連携して自動的に支出を管理してくれる家計簿アプリなどもありますので、上手に利用して使い過ぎに注意しましょう!

すべての著作権は(株)大洋不動産に帰属しています。無断転載は固くお断りいたします。