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楢原 寛子

主婦目線での家計の見直しや将来の生活設計・資金計画(ライフプランニング)を得意としています。 住宅購入やお子様の教育費、老後セカンドライフの充実など、相談者一人ひとりの将来叶えたい夢の実現に向け、ライフプラン作成などのお手伝いをしています。
CFP、FP1級技能士、住宅ローンアドバイザー、相続診断士
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2020/02/10

がんに備えるということ

最近では芸能人やスポーツ選手が、ご自身のがんの治療経過をブログなどで報告したり、ドラマでも「がん」をテーマにするものが取り上げられるようになりました。
統計によると、一生涯のうちにがんにかかる可能性は、2人に1人と推測されています。
そこで今回は、「がんへの備え」についてご紹介します。

1 がん検診で備える

みなさんはがん検診を受診されていますか。
がんは早期発見、早期治療をすれば、治癒が目指せるものですが、グラフのとおり日本人のがん検診受診率は、30~40%台に留まっており、かなり低いことがわかります。
このため、国は、年齢に応じてがん検診を受診できるクーポンを配布するなど、がん検診の受診率を50%以上とすることを目標に、様々な取り組みを実施しています。対象年齢の方は、忘れずに検診を受診しましょう!!
また、有料になりますが、毎年勤務先等で実施される健康診断にオプションでがん検診を追加したりできる場合がありますし、人間ドックを受けられる場合に追加して検診を受けることも出来ますのでぜひ活用しましょう。

※国民生活基礎調査(2016年厚生労働省)によるがん検診受診率を基に作成

2 新しいがん検診

現在のがん検診では、時間がない、費用負担が大きいなどを理由に受診されない方がまだまだ多いようですが、近い将来には、もっと簡単で、すぐに結果が分かる最新のがん検診ももうすぐそこまで来ているようです。
みなさんは、尿1滴でがんを早期に発見できるようになるというニュースを耳にされたことはありませんか。
せん虫という微生物が、がん患者の尿に含まれるにおいに反応し、健康な人の尿からは逃げる性質を利用して判定する仕組みのようです。まだ実用化間もない検査方法のようですが、体への負担や費用負担が小さいそうで、このような最新の検査が早く一般的になるといいですね。

3 保険で備える

実際にがんが見つかった場合、高額な治療費がかかりますが、健康保険の高額療養費制度を利用することで毎月の医療費は一定額まで抑えられます。
しかし、それ以外にも差額ベッド代や抗がん剤治療の副作用のためにウィッグを購入したり、サプリや健康食品を購入したりなど医療費以外のお金がかかってきます。
また、あわせてがんにかかった場合には収入の減少も心配です。
そこで、これらのがん治療に必要な費用や収入減へ対応するために、貯蓄で不足する部分を保険で備えることをお勧めします。


病気になってからでは、保険に加入できなかったり、加入出来ても条件がついたりする場合もありますので、健康な内に備えておきましょう。

4 賢いがん保険の選び方

がん保険の保障内容には、入院給付金、手術給付金、通院給付金、診断給付金などいろいろな種類がありますので、最新のがん治療の状況にあわせて選ぶ必要があります。

特に、がん治療では、年々治療に必要な入院日数が減少していると言われています。
実際、厚生労働省のデータによると2002年の35.7日から2017年には17.1日に半減しており、これからがん保険を検討する際には、通院した場合に保障が受けられるものを重視していくことをお勧めします。
また、がんと診断されたときに「診断給付金」として一時金が受け取れる保険もあります。
この給付金は、用途が決まっておらず、治療費としてだけでなく、一時的に働けなくなった場合の生活費や家族の交通費などにも自由に使えますので、がんと診断されたときの資金面の不安を解消してくれるでしょう。

なお、これらのがんの保障を医療保険に特約としてつけられるものもあります。
さらに最新のがん治療では、公的医療保険が適用されない「自由診療」も増えてきています。これらは全額自己負担で高額な治療費がかかるのですが、実際にかかった治療費の実額を保障する新たな保険も出てきました。
まずは、がんへの保障ですが、治療の幅を広げたい方には、このような保険を追加で加入を検討されるのもいいでしょう。

5 まとめ

まずは早期発見のために、健康診断、がん検診を受診しましょう。
そして、加入している保険ががんにかかった場合にどのような保障が受けられるのか(入院・手術・通院・死亡など)を確認して、家族と保障内容を共有しておくことが大事です。

また、保険会社の「ご家族情報登録制度」をご存じですか。こ
れは、東日本大震災をきっかけにできた制度で、本人以外にも契約内容の確認等ができるように事前に家族の情報を保険会社に登録しておくもので、もしもの場合にどのような保障が受けられるのかを確認する場合などに役立ちますので、ぜひ活用しましょう。

これからの人生100年時代を生き抜くために「がんへの備えを万全に」、健康寿命を延ばして元気に長生きを目指しましょう。

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