香椎下原町内会長会会長

井上 晃

大分県豊後高田市出身。大分県立高田高校・東京電気大学電子工学科卒業
株式会社日立システムズ 入社~退職。システムエンジニア・システム営業・九州支社システム営業統括責任者。2014年~ 香椎オークタウン町内会長/2018年~2019年 香椎下原社会福祉協議会会長/2020年~2021年 香椎下原町内会長会会長

この執筆者の過去のコラム一覧

2021/09/10

スローライフⅡ

4年程、山歩き命で過ごしてきたころ、ヘモグロビンA1Cは至って快調
ぼちぼち、ボランティア活動を行いたいなぁと思ってたところに町内会長になって欲しい旨の話が舞い込む。

相方さんは猛反対。

しかし、町内にお世話になりっぱなしでお返し出来てない身としては断れない。

町内会長受諾、必死でこなした2年の月日

実態を何も把握せずに受諾する。
最初の2年は何もわからず、町内行事、校区行事を必死でこなす。
滞りなくこなすことが出来ました。

町内最大行事は”夏まつり”

町内住人1,000人の規模で800人の参加。
会場の公園は満杯状態で、櫓、ステージを組み、結構本格派。
焼きそば、焼き鳥、おでん、フライドポテト等々の屋台も人気の原点。


櫓の太鼓は子ども会
小学校の校長先生がギター演奏『365日の紙飛行機』が十八番

行事が目白押し

“夏まつり”の整理もままならぬ時期から即、敬老会の祝宴の準備。
これは町内の高齢化で75歳以上の参加人員が年々増加の一途。

会場は町内保有の集会所。

助かったのは町内には芸達者の方が多く出し物には困らない。

その後、子ども会のハロウィンパーティー、正月明けの餅つき大会等々、行事が目白押し。
3月末の花見もありました。


子ども会の面々が有志宅をまわり、お菓子のプレゼントを頂く。
その後、子どもたちとママさん達でパーティ

餅つき大会は40kgの餅を老弱男女問わず参加した人みんなで餅つき、そして丸餅に。
丸餅作成はお婆ちゃんの指導
その後は新年交歓会。

「現代版向こう三軒両隣」の取り組み

町内会長を受けた理由は『現代版向こう三軒両隣』を造りたいと思っていました。

それで、高齢者の見守り部隊、カフェの立ち上げ等を実行に移し、高齢者への見回り、声掛けにおいて、脳溢血で倒れたお婆ちゃんを身内の方に引き渡す事が出来ました。

30代、40代で同時期に新興団地に入った方々が必然的に70代、80代。
高齢化は着々と進んでいます。
高齢化率(65歳以上が占める割合)が43%を越える状態で、上記の行事も実行に移すのが厳しくなっています。

町内会長を引き受けて、自治会運営の問題点は、

役員の成り手が無い。
②町内会議、行事、サークル活動の参加はほとんどが女性である。
③住人の高齢化が思った以上に進んでいる。

等々があげられますが、『現代版向こう三軒両隣』を築くにはどうしたらいいのか?の解決策に町内の方々に現状の問題点を認識して頂く。
で、カフェにてその道の専門家に講演頂いています。

テーマは①ソーシャルキャピタル、②認知症予防について、③在宅医療について等々。

町内に浸透していくにはまだまだ時間が掛かりますが、私の後任の方も含めて解決していかねばなりません。
“官”の強いリーダーシップが必要になりますが…。

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