2021/11/10
あなたは買う派?借りる派?~多様化する車の利用方法について考えてみましょう!
コロナ禍で満員電車・バスを避けるために車で通勤するなど、感染予防のため新たに車を購入したい、利用を検討したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
将来のライフプランを考えるうえで、車の買い替え費用・維持費は意外と大きいものです。今回は、車にかかるコストや購入・維持にかかる費用のほか、多様化している車の利用方法についてお話しします。
車を購入するとどれぐらい費用はかかるのでしょうか?!
安全装置等の進化や、最近の世界的な半導体不足も影響し車体価格が上昇しており、総務省の調査によると「普通乗用車」の価格の平均は、今年の9月で330万円と10年前に比べて約1.5倍に上昇しています。
では、実際に新車で普通自動車を保有した場合、生涯でどのくらい費用が必要か試算してみましょう。
①車体購入時の費用
28歳~70歳まで42年間を7年ごとに買い替えをした場合
約300万円×6回=1,800万円
※税金は現在の制度でシミュレーションしています
②車の維持にかかるコスト
自動車税 約4万円×42年=168万円 任意保険 約5万円×42年=210万円
車検 約10万円×12回(3年目と5年目で6台)=120万円
ガソリン代 約1万円×12月×42年=504万円 合計 約1,002万円
車両購入費と維持費を足すと約2,800万円にもなります。こうやって計算してみると意外と多く感じますよね?!
これ以外にも、メンテナンス費としてオイルやバッテリー、タイヤ交換などの費用や故障した場合の修理費などが必要になる場合もあります。また、駐車場も借り上げている場合は、その費用も考えないといけません。
多様化する車の利用方法
以前は、車を保有するには購入やリースという手段が主流でしたが、今では購入時にまとまった資金を用意しなくても、車を所有したり、利用できる様々な方法が出てきています。
①サブスクリプション
最近「サブスク」と省略して定額料金で利用できるサービスが増えてきました。車でも利用が始まり、CMでもTOYOTA自動車の「KINTO(キント)」などよく目にすると思います。
契約期間は3年・5年・7年などがあり、毎月定額支払いの中に、自動車にかかる税金や任意保険、車検費用、修理費用が含まれていて、頭金支払い等の初期費用なしに車を利用することができます。
税金の支払いや任意保険の加入など毎年の面倒な手続きが必要ないのも特徴で、例えば任意保険の等級が低く保険料が高い方や頭金の支払いが難しい方など、若い世代の方を中心に利用が進んでいるようです。
利用される場合は、現金一括購入の場合と比較して検討するのがいいでしょう。
また、契約期間中に解約したり、乗り換え等をする際には、中途解約金といった違約金が発生するので注意が必要です。
②残価設定型クレジット
車体価格の一部を前もって残価として据え置き、残りの車体価格を分割で支払う方法で、毎月の支払金額が抑えられるのが特徴です。
例えば、車体価格の1/2をあらかじめ残価として設定し、残りの1/2を5年間で分割して支払います。5年の契約終了後は、残価を支払って自分の車とするか、返却するかを選択することになります。
ただし、一定の走行距離を超過していた場合や事故などで車体の破損がひどい場合などには追加費用が発生する場合もありますので、注意が必要です。
③カーシェアリング
レンタカーとは別に毎月基本料(会費)を支払い、自動車を共同で使用するカーシェアリングのサービスも始まっています。
事前にパソコン、携帯などで予約をしてカーステーション(駐車場)に行き、会員カードで解錠して利用することができるような仕組みです。
基本的に24時間いつでも借りられて、短時間のお買い物やお出かけに気軽に利用できますが、利用後は借りた場所に返却する必要があります。
例えば、タイムズカーでは、月額料金880円に、15分220円から利用でき、ガソリン代、保険料まで含まれています。また、月額料金は利用料金に充てられるようです。
最近駐車場でカーシェアの看板を目にする機会が増えましたが、今年3月の公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団調べによると車両台数、ステーションともに右肩が上がりで、会員数は全国で220万人を超えたそうです。
利用にあたっては、月額料金や契約タイプの違いなどがありますので、目的・利用頻度等を考慮して条件を比較検討してみましょう。
おわりに
お子さんの送り迎えや親の病院の付き添いなど、利用目的やライフスタイルの変化によって今後の車の所有・利用方法も変わってくると思います。
車にかかるコストで家計を圧迫しないようにするためには、買い替えや乗り換え時期の前に、しっかり資金計画を立てておく必要があります。
現金一括で購入する方が利息が必要ないとの利点もありますが、まとまった資金の用意が難しい場合には、それぞれの制度の注意点に留意して利用手段を検討しましょう。
コロナ禍で半導体不足や工場停止の影響もあり、新車の納車には早いもので3カ月、人気がある車種は半年ぐらいかかるものもあるようです。買い替えされる方は、早めに検討を始められるのもいいかもしれませんね。
コロナ禍で満員電車・バスを避けるために車で通勤するなど、感染予防のため新たに車を購入したい、利用を検討したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
将来のライフプランを考えるうえで、車の買い替え費用・維持費は意外と大きいものです。今回は、車にかかるコストや購入・維持にかかる費用のほか、多様化している車の利用方法についてお話しします。
車を購入するとどれぐらい費用はかかるのでしょうか?!
安全装置等の進化や、最近の世界的な半導体不足も影響し車体価格が上昇しており、総務省の調査によると「普通乗用車」の価格の平均は、今年の9月で330万円と10年前に比べて約1.5倍に上昇しています。
では、実際に新車で普通自動車を保有した場合、生涯でどのくらい費用が必要か試算してみましょう。
①車体購入時の費用
28歳~70歳まで42年間を7年ごとに買い替えをした場合
約300万円×6回=1,800万円
※税金は現在の制度でシミュレーションしています
②車の維持にかかるコスト
自動車税 約4万円×42年=168万円 任意保険 約5万円×42年=210万円
車検 約10万円×12回(3年目と5年目で6台)=120万円
ガソリン代 約1万円×12月×42年=504万円 合計 約1,002万円
車両購入費と維持費を足すと約2,800万円にもなります。こうやって計算してみると意外と多く感じますよね?!
これ以外にも、メンテナンス費としてオイルやバッテリー、タイヤ交換などの費用や故障した場合の修理費などが必要になる場合もあります。また、駐車場も借り上げている場合は、その費用も考えないといけません。
多様化する車の利用方法
以前は、車を保有するには購入やリースという手段が主流でしたが、今では購入時にまとまった資金を用意しなくても、車を所有したり、利用できる様々な方法が出てきています。
①サブスクリプション
最近「サブスク」と省略して定額料金で利用できるサービスが増えてきました。車でも利用が始まり、CMでもTOYOTA自動車の「KINTO(キント)」などよく目にすると思います。
契約期間は3年・5年・7年などがあり、毎月定額支払いの中に、自動車にかかる税金や任意保険、車検費用、修理費用が含まれていて、頭金支払い等の初期費用なしに車を利用することができます。
税金の支払いや任意保険の加入など毎年の面倒な手続きが必要ないのも特徴で、例えば任意保険の等級が低く保険料が高い方や頭金の支払いが難しい方など、若い世代の方を中心に利用が進んでいるようです。
利用される場合は、現金一括購入の場合と比較して検討するのがいいでしょう。
また、契約期間中に解約したり、乗り換え等をする際には、中途解約金といった違約金が発生するので注意が必要です。
②残価設定型クレジット
車体価格の一部を前もって残価として据え置き、残りの車体価格を分割で支払う方法で、毎月の支払金額が抑えられるのが特徴です。
例えば、車体価格の1/2をあらかじめ残価として設定し、残りの1/2を5年間で分割して支払います。5年の契約終了後は、残価を支払って自分の車とするか、返却するかを選択することになります。
ただし、一定の走行距離を超過していた場合や事故などで車体の破損がひどい場合などには追加費用が発生する場合もありますので、注意が必要です。
③カーシェアリング
レンタカーとは別に毎月基本料(会費)を支払い、自動車を共同で使用するカーシェアリングのサービスも始まっています。
事前にパソコン、携帯などで予約をしてカーステーション(駐車場)に行き、会員カードで解錠して利用することができるような仕組みです。
基本的に24時間いつでも借りられて、短時間のお買い物やお出かけに気軽に利用できますが、利用後は借りた場所に返却する必要があります。
例えば、タイムズカーでは、月額料金880円に、15分220円から利用でき、ガソリン代、保険料まで含まれています。また、月額料金は利用料金に充てられるようです。
最近駐車場でカーシェアの看板を目にする機会が増えましたが、今年3月の公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団調べによると車両台数、ステーションともに右肩が上がりで、会員数は全国で220万人を超えたそうです。
利用にあたっては、月額料金や契約タイプの違いなどがありますので、目的・利用頻度等を考慮して条件を比較検討してみましょう。
おわりに
お子さんの送り迎えや親の病院の付き添いなど、利用目的やライフスタイルの変化によって今後の車の所有・利用方法も変わってくると思います。
車にかかるコストで家計を圧迫しないようにするためには、買い替えや乗り換え時期の前に、しっかり資金計画を立てておく必要があります。
現金一括で購入する方が利息が必要ないとの利点もありますが、まとまった資金の用意が難しい場合には、それぞれの制度の注意点に留意して利用手段を検討しましょう。
コロナ禍で半導体不足や工場停止の影響もあり、新車の納車には早いもので3カ月、人気がある車種は半年ぐらいかかるものもあるようです。買い替えされる方は、早めに検討を始められるのもいいかもしれませんね。
すべての著作権は(株)大洋不動産に帰属しています。無断転載は固くお断りいたします。