ツアーディレクター(添乗員)

ツーリストエキスパーツ

寺田 多実子

1961年生まれの博多っ子1987年より近畿日本ツーリストの国内・海外旅行のツアーディレクターとして世界中を飛び回る。渡航歴は400回を超え、訪れた国は約70ヶ国。目指しているのは、他を喜ばせる人になること。趣味は描画と写真撮影で「どこでもスマイル」と「とっておき」の二冊の写真集を自費出版した。還暦を機にシニアのチアダンスと好きな曲をピアノで弾くことに挑戦中。地元でタレントもしている。好きな言葉は創意工夫と笑顔は世界の共通語。

この執筆者の過去のコラム一覧

2022/09/10

本当にあった○○○話し

なんと怪しげなタイトルなのでしょう。
今回は私が体験した中で実際にあった○○○話しを紹介します。

私の座席は...その1

むかし、むかし、福岡空港からある国へ向かう国際線フライトでの出来事です。
私はいつものように航空会社のカウンターでグループチェックイン(団体搭乗手続き)を済ませ、お客様全員分の搭乗券を受け取りました。
が、添乗員の私の搭乗券だけを受け取れず「ただいま席を調整しているので後ほど渡します」と地上係員さんから告げられました。


そういうわけで先にお客様に搭乗券をお配りし、搭乗待合室に進んでいただきました。
しばらくしてカウンターに戻ると、まだ搭乗券を受け取れません…。
出発時間も迫り、やっと受け取った券面には座席番号がなく、ジャンプシートと書いてありました。

その席はもしかすると乗客と対面する客室乗務員さんが座る業務用の席??
「今日は満席で席がないので申し訳ありませんが添乗員さんは、この席に…」
半信半疑でしたが乗ったらどこかに座れるだろうと搭乗しました。
すると機内で私の搭乗券を見た客室乗務員さんは驚いて、何やら数人で相談しています。その結果、私の席はコックピットの機長の後部座席となりました!!

ハイジャックするつもりは全くないけど、そんなに私を信じていいのか?
かくして私は強烈な紫外線を始終浴びながら、頑強なシートベルトに身をゆだね、目的地まで長時間がんばってコックピットに座っておりました。
(今ではありえないことですが、以前は子供たちにコックピットをサービスとしてお見せする航空会社もありました。)

その時、子供がコックピットを見にきて「お姉さんはいつもここに座っているのですか?」と聞かれた覚えがあります。
「いつもじゃないですよ。今日は、たまたま座っているの。」と、何とも答えに困りました。座って判ったのですが座り心地はやっぱり客席が良いです。

私の座席は...その2

ある広い国の大都市から地方都市に向かう国内線フライトでの出来事です。
お客様が全員搭乗されたか確認し、私も搭乗して自分の席に座ろうとしたら…見知らぬ先客が座っていました。
先客の搭乗券の席番号を確認すると、私と同じ番号が印字してありました。
以前は時々発生したダブルブッキングです。
すぐに機内で他の空席を探してもらいましたが、あいにく満席。
その結果、私はその便に2時間ほど立って乗ることになり、無事に目的地に到着した時はグッタリしていました。
いかに座席が離発着時の重圧を受け止めていることか、この時に身をもって知りました。

探し物は何ですか?

このお話しは私の経験談ではなく同僚の経験談をまた聞きしたものですが、これを書かずにおられましょうか。
九州の小さな島から福岡に帰る短時間のフライトでのお話し。
お客様が島で購入なさった活きたカニが、機内で袋から出て行ってしまい行方不明になりました。
客室乗務員さんが機内捜索を呼びかけ、無事に見つかりました。

その後で流れた「捜索にご協力いただいた皆様、カニは無事に見つかり保護されました。ありがとうございました。」という機内アナウンスを私も聞きたかったな~思わず拍手が湧いたことでしょう。

お弁当配りは慎重に

列車の旅ではご当地弁当もお楽しみのひとつです♪
ご夫婦で2種類の別々のお弁当を味わっていただけるように車内でお配りするところを、ご夫婦とも同じお弁当を配ってしまい気が付いた時は既に遅し、取り替えることもできずに平謝り…ごめんなさい。時間は巻き戻せない~かくも未熟な私を許してくださった方々の御恩は忘れません。

今、思うこと

いかがでした?
今回は乗り物でのお話しでしたが、まだまだ書ききれないほど旅先(ホテル・レストラン・観光地)で様々な体験をしました。
その一つ一つが私の人生の糧となっています。

しかし旅先に限らず、どこにいても何が起こるか判りません、それは日常生活でも同様です。
「危機感を持て」とよく耳にしますが、一度シュミレーションして「こんな時は何が必要か」を考えておくことで、少しは落ち着いて対処できるのではないでしょうか。
それは、物であったり行動であったり、様々な状況で必要と思われることです。

自分で対処するには難しいと思われることも、助けを借りることで解決することもあります。
その道のプロに相談することも選択肢の一つだと思います。
また、助けてほしいと声にすることも大切だと感じています。おかげさまで私は数多くの方々に助けていただきました。
私も快く手を差しのべられる人になりたいものです。

※掲載している内容は私個人の感想であり、当社を代表して発言しているものではありません。

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