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楢原 寛子

主婦目線での家計の見直しや将来の生活設計・資金計画(ライフプランニング)を得意としています。 住宅購入やお子様の教育費、老後セカンドライフの充実など、相談者一人ひとりの将来叶えたい夢の実現に向け、ライフプラン作成などのお手伝いをしています。
CFP、FP1級技能士、住宅ローンアドバイザー、相続診断士
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2023/05/10

大切な家族の一員ペットの備えについて考えてみませんか

先日実家のワンコをつれて一泊二日の温泉旅行に出かけました。
ペットと一緒に泊まれる宿ってたくさんありましたが、満室の所も多くて、条件に合うお宿に出会うまでなかなか大変でした。
観光地でもワンちゃん連れを見る機会も多く、ほんと家族の一員だなとしみじみ感じた旅行でした。

ということで、今回は「大切な家族であるペットを守るためにどんな備えがあるのか」について、まとめてみましたのでご紹介します。

1 ペットにかかる支出は増加?

コロナ禍でペットを飼う人が増加していると言われています。
一般社団法人ペットフード協会や保険会社の調査によるとわんちゃんの生涯にかかる費用は約250万円~350万円程度と言われています。総務省の家計調査でも、ペットに関する支出は右肩上がりで増加しています。

実際に実家でもサプリを取り入れたり、眼によいブルーベリーの入ったおやつにしたりと愛犬の健康のためには、ついついお金をかけてしまいますね。
また、ペットがケガや病気をしてしまった場合、公的医療保険制度がないので、動物病院等で受けた治療費は全額自己負担となってしまいます。

2 ペットがケガや病気をしたら…

ペットがケガや病気をしたらどれくらい治療費がかかるのでしょう?
実家のワンコもヘルニアと診断されたときに、2週間安静にして治らなければ手術を勧められたのですが、入院・手術を含めて40万円ぐらいかかると言われました。


その時は、幸い安静にして家族の献身的な介護で手術までには至らず、今は1日3回の散歩にも行けるほどまで回復しましたが、もう14歳の高齢ですので、いつ新たな病気になるかも分かりません。

例)ペット(犬)の治療費の例
・誤飲で手術した場合は10~15万円
・骨折で入院・手術した場合は20~30万円
・椎間板ヘルニアで入院手術した場合は30~40万円

※あくまでも参考で、症例やペットの種類・動物病院等によって異なります

3 保険で備える

ペットのケガや病気にかかる通院・入院・手術の治療費に備えるため、ペット保険というのがあります。かかった医療費に対して契約時に決めた保険金の支払割合まで補償を受けられるもので、保険金の補償支払い割合を50%、70%、90%、100%などと契約時に選択します。

保険金の支払い例
入院手術費用300,000円×保険金の支払割合90%=保険金270,000円

申し込みには、ペットの生年月日(分からない場合は動物病院で推定の年齢を確認が必要)や健康状態(これまでにかかった病気など)、他社でのペット保険の加入の有無などを正しく告知する義務があります。

ケガや病気での治療に関して補償が受けられますが、ワクチン等の予防接種を受けることにより予防できる病気等では保険金が支払われないケース等もあるようですので、契約前にきちんと確認しておきましょう。
さらに獣医師に電話でケガや病気のことを聞けたり、しつけのことまで24時間365日相談できるような付帯サービスがついている会社もあるので、ペット保険を検討する際には比較してみるといいと思います。

4 終わりに

最近ニュースでわんちゃんの尿からがん検診ができるようになったのを見ましたが、ペットを取り巻く医療も先進的になっているようです。
ワンちゃん、猫ちゃんは人間のように痛いと身体の不調を伝えられないので、日々の生活の中で小さな変化を見逃さないようにしたいですね。

大事な家族と一日でも長く健康で一緒にいられるように、もしもの時の備え「保険」についても、ペットが健康で元気な内に検討してみてはいかがでしょうか。

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