2023/09/10
旅先からの絵ハガキ
♪あなたからのエアメール、空の上で読みかえすの~♪
(この歌に聞き覚えがある方は私と同世代)。
遠い国からエアメール(航空郵便)が手元に届いたら「旅先で私のことを思い出してくれたのね~」と何だか嬉しくなりますね。
友人あてに送ったエアメールは1,000枚以上!
私は添乗で行った先々から、ツアー1本ごとに2~3枚の絵ハガキを友人に出し続けました。
最初はその土地の様子や印象などを書いていましたが、そのうちツアー中に起こったできごとや喜怒哀楽の気持ちをしたためるようになり、それは30年以上続きました。
受け取った友人は、奮闘する私の姿を想像しては笑ったり同情したり、絵ハガキの匂いを嗅いで異国の地に思いを馳せていたそうです。
私が最も添乗に励んでいた黄金時代は、まさに友人は子育て真最中。
お互い忙しい日々の中でエアメールは気分転換になり、出す方も受け取る方もハッピーな気持ちになりました。
先日、それらを床に広げて写した写真を見せてもらい、ビックリ仰天!よくぞ今まで保存してくれました。
世界各地から届いた絵ハガキ
面白い絵ハガキを見つけたら、即買い
観光地の店先に並んでいる絵ハガキの中から、お気に入りを選ぶのも楽しみでした。
ベルリンの壁が壊れた1989年以降に訪れた時に見つけたものは、絵ハガキの中央に直径2cm、厚さ1cmほどの透明カプセルがはめ込んであり、中にはベルリンの壁の破片らしきものが入っていました。
心の中で「この破片、本物かいな?」と疑いながらも即買い、即投函。
そして忘れた頃に無事に届きました。
ベルリンの壁の破片とともに
コルク栽培が盛んなポルトガルからは紙ではなくコルクでできた絵ハガキを出したところ、日本の友人宅にやっと届いた時は…
なんと!バラバラに砕けたコルクの破片がビニール袋に入れられ、袋には私でない誰かが代筆した宛先が貼ってあったという報告に驚きました。
きっと、バラバラになる一歩手前で日本に着いたコルクの絵ハガキを見た郵便局員さんが「これは危ない」と気を利かせてビニール袋に入れ「宛先が何とか判る今のうちに」と代筆までして送ってくださったのです!
さすが日本の郵政さま、ご親切にありがとうございました。
曰く付きのコルクのハガキ
因みに海外から日本に絵ハガキを出す場合、AIR MAILそしてJAPANと書いておけば、宛名と宛先は日本式で書いても届きます。
国際郵便になるので必ず現地で料金の確認をしてくださいね。
ヨーロッパ大陸で角笛(ラッパ)は郵便のシンボル
15世紀のヨーロッパ大陸で商業が発展し一般市民も遠くに旅をするようになると、駅馬車が始まりました。
乗合馬車なので町ごとに停まる場所=駅があり、そこをポストと呼びました。
そのうち駅馬車が手紙や荷物を預かるようになり、「これは商売になる」と考えた人が駅馬車郵便事業を始め、すべての駅馬車を黄色に塗りクラクションの役目をする角笛(ラッパ)を御者に持たせました。
その角笛が今では郵便のシンボルになり、ヨーロッパのポストにはラッパのマークがついています。当初、郵便料は受け取り人払いで、高い料金ゆえに受け取り拒否もあったようです。
そこで1840年にイギリスで郵便切手が考えられ、郵便を出す人が切手を買って貼ることになりました。
日本の赤い郵便ポスト
今では見かけなくなった日本の赤い筒型ポストが意外な所にあります。
スイスのユングフラウヨッホ郵便局(標高3,454m・ヨーロッパで最も高い鉄道駅)に、富士山五合目簡易郵便局と国際山岳郵便局の姉妹提携友好の印として贈られました。
これは飾りではなく機能しており郵便物を投函すると「ユングフラウヨッホ3,454m」の消印が押され、旅の良い記念になります。
ああ~標高が高く空気が薄いこの駅で、フラフラしながら私は絵ハガキを何回出したことでしょう。コツは前もって書いておき、駅で切手を貼って投函するだけにしておくと時間を有効に使えます。
スイスの郵便事情はとても良いので1週間ほどで届きました。
郵便事情は国によって差が大きく、届くまでに1か月以上かかったことや、中にはとうとう届かなかったこともありました。あの絵ハガキは今いずこ。
ユングフラウヨッホ郵便局のスタンプ シルクロード三部作
早くて便利なメールやSNSが当たり前になり、手で書く機会が少なくなった昨今、旅先から出す絵ハガキはきっと喜ばれますよ~
さらに自分あてに出すと楽しみが倍増します。
どうか日付を書き忘れないでくださいね(日付は大切)。
それでは、良い旅を!
♪あなたからのエアメール、空の上で読みかえすの~♪
(この歌に聞き覚えがある方は私と同世代)。
遠い国からエアメール(航空郵便)が手元に届いたら「旅先で私のことを思い出してくれたのね~」と何だか嬉しくなりますね。
友人あてに送ったエアメールは1,000枚以上!
私は添乗で行った先々から、ツアー1本ごとに2~3枚の絵ハガキを友人に出し続けました。
最初はその土地の様子や印象などを書いていましたが、そのうちツアー中に起こったできごとや喜怒哀楽の気持ちをしたためるようになり、それは30年以上続きました。
受け取った友人は、奮闘する私の姿を想像しては笑ったり同情したり、絵ハガキの匂いを嗅いで異国の地に思いを馳せていたそうです。
私が最も添乗に励んでいた黄金時代は、まさに友人は子育て真最中。
お互い忙しい日々の中でエアメールは気分転換になり、出す方も受け取る方もハッピーな気持ちになりました。
先日、それらを床に広げて写した写真を見せてもらい、ビックリ仰天!よくぞ今まで保存してくれました。
世界各地から届いた絵ハガキ
面白い絵ハガキを見つけたら、即買い
観光地の店先に並んでいる絵ハガキの中から、お気に入りを選ぶのも楽しみでした。
ベルリンの壁が壊れた1989年以降に訪れた時に見つけたものは、絵ハガキの中央に直径2cm、厚さ1cmほどの透明カプセルがはめ込んであり、中にはベルリンの壁の破片らしきものが入っていました。
心の中で「この破片、本物かいな?」と疑いながらも即買い、即投函。
そして忘れた頃に無事に届きました。
ベルリンの壁の破片とともに
コルク栽培が盛んなポルトガルからは紙ではなくコルクでできた絵ハガキを出したところ、日本の友人宅にやっと届いた時は…
なんと!バラバラに砕けたコルクの破片がビニール袋に入れられ、袋には私でない誰かが代筆した宛先が貼ってあったという報告に驚きました。
きっと、バラバラになる一歩手前で日本に着いたコルクの絵ハガキを見た郵便局員さんが「これは危ない」と気を利かせてビニール袋に入れ「宛先が何とか判る今のうちに」と代筆までして送ってくださったのです!
さすが日本の郵政さま、ご親切にありがとうございました。
曰く付きのコルクのハガキ
因みに海外から日本に絵ハガキを出す場合、AIR MAILそしてJAPANと書いておけば、宛名と宛先は日本式で書いても届きます。
国際郵便になるので必ず現地で料金の確認をしてくださいね。
ヨーロッパ大陸で角笛(ラッパ)は郵便のシンボル
15世紀のヨーロッパ大陸で商業が発展し一般市民も遠くに旅をするようになると、駅馬車が始まりました。
乗合馬車なので町ごとに停まる場所=駅があり、そこをポストと呼びました。
そのうち駅馬車が手紙や荷物を預かるようになり、「これは商売になる」と考えた人が駅馬車郵便事業を始め、すべての駅馬車を黄色に塗りクラクションの役目をする角笛(ラッパ)を御者に持たせました。
その角笛が今では郵便のシンボルになり、ヨーロッパのポストにはラッパのマークがついています。当初、郵便料は受け取り人払いで、高い料金ゆえに受け取り拒否もあったようです。
そこで1840年にイギリスで郵便切手が考えられ、郵便を出す人が切手を買って貼ることになりました。
日本の赤い郵便ポスト
今では見かけなくなった日本の赤い筒型ポストが意外な所にあります。
スイスのユングフラウヨッホ郵便局(標高3,454m・ヨーロッパで最も高い鉄道駅)に、富士山五合目簡易郵便局と国際山岳郵便局の姉妹提携友好の印として贈られました。
これは飾りではなく機能しており郵便物を投函すると「ユングフラウヨッホ3,454m」の消印が押され、旅の良い記念になります。
ああ~標高が高く空気が薄いこの駅で、フラフラしながら私は絵ハガキを何回出したことでしょう。コツは前もって書いておき、駅で切手を貼って投函するだけにしておくと時間を有効に使えます。
スイスの郵便事情はとても良いので1週間ほどで届きました。
郵便事情は国によって差が大きく、届くまでに1か月以上かかったことや、中にはとうとう届かなかったこともありました。あの絵ハガキは今いずこ。
ユングフラウヨッホ郵便局のスタンプ シルクロード三部作
早くて便利なメールやSNSが当たり前になり、手で書く機会が少なくなった昨今、旅先から出す絵ハガキはきっと喜ばれますよ~
さらに自分あてに出すと楽しみが倍増します。
どうか日付を書き忘れないでくださいね(日付は大切)。
それでは、良い旅を!
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