ツアーディレクター(添乗員)

ツーリストエキスパーツ

寺田 多実子

1961年生まれの博多っ子1987年より近畿日本ツーリストの国内・海外旅行のツアーディレクターとして世界中を飛び回る。渡航歴は400回を超え、訪れた国は約70ヶ国。目指しているのは、他を喜ばせる人になること。趣味は描画と写真撮影で「どこでもスマイル」と「とっておき」の二冊の写真集を自費出版した。還暦を機にシニアのチアダンスと好きな曲をピアノで弾くことに挑戦中。地元でタレントもしている。好きな言葉は創意工夫と笑顔は世界の共通語。

この執筆者の過去のコラム一覧

2024/03/10

たまがった!何これ?

皆さんは驚いたとき、何と言いますか?それとも声も出ない?
今回は私が遭遇した「たまがった=とても驚いた」光景をご紹介しましょう。

手の込んだ広告塔

ロマンティック街道をめぐるツアーで小さな町に宿泊した時のことです。
夕食まで時間があったのでホテルの回りを歩いてみました。
石畳に木骨組の家が並ぶ風情ある通りに電話ボックスを見つけ(当時はまだ携帯電話が普及していなかったので、電話ボックスがあるのが当たり前)、「何か変だぞ」と感じて中を覗くと…

中は天井ギリギリまで水で満たされ、おまけに金魚が泳いでいる!!!
肝心の電話はどこだ?
あった、あった、水中に電話があった!しかも骨董品みたいな電話。
そんなことより、これじゃ中に入れないじゃないか!

私は電話ボックスを色んな角度から観察した結果、何かしらの広告塔だと判断しました。
かなり手の込んだ広告塔で製作維持費もバカにならないでしょう。
しかし、いったい何の広告なのかドイツ語が解らない私は課題持ち帰りとなり、後で電気工事会社の広告だと判りました。

果たしてこの広告の効果はあったのでしょうか。

●「美味しくないと、お金をいりません」?(ベトナム)
レストランの入り口に日本語でこのように書いてありました。

よほど味に自信があるのか、なかなか強気ですね。
一瞬、考えますが食べてみたい気にはなりました…食べてないけど。

今までに申し出た人がいたのでしょうか。

●たまがった!が続出のフランス
う~~~~ん、怪しい、怪しいけど大道芸人として稼いでいるのは確かなようです。

道行く人の驚異の目を引き、立ち止らずにはいられない!


このオジサンが宙に浮く準備をしている時から見たかったと思いました。
私の妄想はさらに膨らみ、多分こういう仕組みだろうとイラストを描いてみました。


※あくまで私の想像です。

●アパートの引っ越し
エレベーターがないアパートもあるので、らせん階段を上り下りするか、業者に頼んで引っ越し用のハシゴ車を使って窓から出し入れします。

上から物が落ちて来そうですが引っ越しのプロがやっていますので、まぁ大丈夫でしょう。
しかし私はハシゴ車の下を決して通らぬようにしています。

●残った自転車のかけら
路上に駐輪していた自転車が盗まれるのは、どの国でもありうることです。
頑丈なカギで盗難対策をしていたら、こんな結末になってしまったという物語を感じます。

●透明コインロッカー 
今年の始め、とある駅の構内で発見しました。中が見えるように透明アクリル板で作られたロッカーです。

「こんなロッカーあれば面白い」と想像したことはありますが、まさか既に実存しているとはねぇ

夜空には不思議がいっぱい

ヨーロッパ行きのフライトで「皆様、右手にオーロラが見えております」のアナウンスが流れた途端、乗客が右側に集まったので飛行機が傾くかと思いました。

さて、オーロラは北極と南極近辺(オーロラベルト)に現れる神秘的な発光現象で、1月下旬にアラスカ・チェナ温泉で私が遭遇したオーロラは強烈でした!

オーロラは真夜中に現れるので昼間はソリ遊びや昼寝をして待ち、夜になると気温マイナス30度にも耐えられる防寒着を着込んで臨みます。
その夜、私と友人以外のオーロラ観察者は見当たらず、二人で静寂に包まれた極寒の中で出現を待っていました…

すると突然、天空から眩しい光のシャワーが降り注ぎ、激しく動きながら色と形を変えていきました。私たちは最初それが究極の現象「オーロラ爆発」とは知らずに慌てました。
その後オーロラは私たちの頭上360度あちらこちらに現れては、まるで「ほら、今度はこっちだよ~」と私たちと追いかけっこをして遊んでいるようでした。

また、モンゴルのゲル(遊牧民族の移動式住居)に泊まった時は、流れ星や満天の星空をずっと見ていたくて眠るのがもったいない気がしました。

ちかごろ月開発が本格化しているようで、人類が月に移住するのも20XX年には実現し「あの人は今頃、月面都市で何しようとかいな?」と月を見ながら思いを馳せているかもしれません。
とにもかくにも宇宙は、たまがった!にあふれている。

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