2024/09/10
やはり、たまがった!パリ2024
パリで100年ぶりに3回目のオリンピックが開催され、パリとフランスにとって歴史的なイベントとなりました。
パリ五輪の開催中(7月26日~8月11日)、現地にいた私がリアルタイムで感じたことを今回お届けします。
史上初そして仰天演出だらけの開会式
世界の人口の半数以上の人々が見る世界最大級のショーが開会式。
開催国が独自性を発揮し、世界をあっと言わせる機会です。競技場外のセーヌ川を使った各国選手団のパレード、川沿いで繰り広げられる歌やダンスなどは当日まで秘密の部分が多かっただけに、まるで玉手箱を開けるような気持ちで見入りました。
毎夜浮かび上がる聖火台
性別、年齢、国籍など多様なパフォーマーたちによる、次から次に展開するパフォーマンスは革新的で刺激的でしたが、物議をかもすシーンもありました。
私が気に入ったのは、ルーブル美術館の絵画の人物たちが絵から抜け出して、窓から外の開会式の様子を覗いているシーン。
それから聖火を片手にパリの建物を縦横無尽に走り回る謎の人物。
さらに五輪旗をはおった鋼鉄の騎士が馬にまたがり、セーヌ川を滑るように掛けていく姿は、国民的英雄ジャンヌダルクを思わせました。
ジャンヌダルク像も見守っている
そして大会組織委員会のエスタンゲ会長の歓迎のスピーチが印象的でした。
「オリンピックにすべての問題を解決する力がないとしても、たとえ世界中の差別や戦争がなくならないとしても、今夜、人類が一つになることがどれだけ美しいかということを再認識させてくれました。」
また、お話しが長いバッハ会長も「近代オリンピックを生んだ光の都パリ、愛の都パリ、すばらしい歓迎をありがとう。」と大変うれしそうでした。
五輪マークを装ったエッフェル塔
マクロン大統領が開会宣言をして、聖火は会場に現れた、あの謎の人物からジダンさんへ渡され次から次へとつながり、ついにチュイルリー庭園にある聖火台へ。
そして気球の形をした聖火台に点灯されると、セリーヌ・ディオンさんがエッフェル塔の五輪の下で「愛の賛歌」を歌い始めました。闘病中のディオンさんが熱唱する姿は多くの人々の心の琴線に触れ、まさに感動のシーンでした。
聖火台となった気球はゆっくりと上空へ浮かび上がり、世界に魔法をかける17日間がスタートしました。
街を彩る屋外アート
美術品のようなパリの街全体が会場
エッフェル塔、コンコルド広場、グランパレなどパリを象徴する歴史的建造物を活用した競技会場では、フランスの歴史とスポーツが美しく融合していました。
また、競技が始まる前に突き棒を持った人が地面を3回トン・トン・トンと叩いて競技開始の合図としました。これはフランスの劇場文化の一つで、伝統文化に敬意を示してこの儀式をスポーツと組み合わせたそうです。
内装も美しいグランパレ
バカンスに出かけたパリの人々と入れ替わるように、パリ五輪を楽しもうと世界から人々が集まり、街は祝祭ムードでした。
高さ30mの聖火台は日没(22時ころ)~朝の2時まで、地上60mまで浮かび上がります。地球温暖化時代に強いメッセージ性のある、100%電気による化石燃料を一切使用しない炎です。
浮かぶ聖火台を一目見ようと、チュイルリー庭園の回りは縁日のような人出でした。
私も見に行きましたよ~!
因みに聖火リレーで使われたトーチの燃焼部は日本の企業が手がけ、雨の中でも消えることなく聖火台までつなぎました。
ビジュアルデザイン
フランスのイメージカラーは?
青・白・赤の三色旗でしょうか。開会式パレードのスタート地点オステルリッツ橋を左右から走り抜けた花火も、この3色でした。
そしてパリ2024のマスコット「フリージュ」は、伝統的なフリジア帽をモチーフにしたもので、この3色を使っています。
フリージュはじめ五輪グッズを買える公式ショップは連日大賑わいで、特にシャンゼリゼ通り店は入店待ちの行列ができていました。
マスコットのフリージュ
はるか向こうの最後尾まで行ってみたら、偶然オシャレな紫色の特設トイレを発見!
街の至るところで目にする五輪ビジュアルはエレガンス、そして優しい色彩で感心しました。
シャンゼリゼ通りの特設トイレ
世界の人々が国旗を振り、熱狂と歓声に沸く会場。
アスリートと会場のエネルギーが一体となり、数々の記録が作られました。東京大会の無観客を思うと、「今ここに自由に集えることが、まさに祝祭」と感じました。
ドゴール空港にあったメダル獲得数一覧表
開幕前はフランスでは無関心ぶりが伝えられていましたが、実際開幕すると閉会式でのエスタンゲ会長の言葉のように、フランスは文句ばかり言う国民と言われますが、必死に応援し歌い続けました。彼らが歌う国歌そして会場で流れる五輪テーマ曲が、今も私の頭の中を駆け巡っています。
緊迫した世界情勢の中で夢を見させてくれたパリ五輪に、MERCIありがとう!
パリで100年ぶりに3回目のオリンピックが開催され、パリとフランスにとって歴史的なイベントとなりました。
パリ五輪の開催中(7月26日~8月11日)、現地にいた私がリアルタイムで感じたことを今回お届けします。
史上初そして仰天演出だらけの開会式
世界の人口の半数以上の人々が見る世界最大級のショーが開会式。
開催国が独自性を発揮し、世界をあっと言わせる機会です。競技場外のセーヌ川を使った各国選手団のパレード、川沿いで繰り広げられる歌やダンスなどは当日まで秘密の部分が多かっただけに、まるで玉手箱を開けるような気持ちで見入りました。
毎夜浮かび上がる聖火台
性別、年齢、国籍など多様なパフォーマーたちによる、次から次に展開するパフォーマンスは革新的で刺激的でしたが、物議をかもすシーンもありました。
私が気に入ったのは、ルーブル美術館の絵画の人物たちが絵から抜け出して、窓から外の開会式の様子を覗いているシーン。
それから聖火を片手にパリの建物を縦横無尽に走り回る謎の人物。
さらに五輪旗をはおった鋼鉄の騎士が馬にまたがり、セーヌ川を滑るように掛けていく姿は、国民的英雄ジャンヌダルクを思わせました。
ジャンヌダルク像も見守っている
そして大会組織委員会のエスタンゲ会長の歓迎のスピーチが印象的でした。
「オリンピックにすべての問題を解決する力がないとしても、たとえ世界中の差別や戦争がなくならないとしても、今夜、人類が一つになることがどれだけ美しいかということを再認識させてくれました。」
また、お話しが長いバッハ会長も「近代オリンピックを生んだ光の都パリ、愛の都パリ、すばらしい歓迎をありがとう。」と大変うれしそうでした。
五輪マークを装ったエッフェル塔
マクロン大統領が開会宣言をして、聖火は会場に現れた、あの謎の人物からジダンさんへ渡され次から次へとつながり、ついにチュイルリー庭園にある聖火台へ。
そして気球の形をした聖火台に点灯されると、セリーヌ・ディオンさんがエッフェル塔の五輪の下で「愛の賛歌」を歌い始めました。闘病中のディオンさんが熱唱する姿は多くの人々の心の琴線に触れ、まさに感動のシーンでした。
聖火台となった気球はゆっくりと上空へ浮かび上がり、世界に魔法をかける17日間がスタートしました。
街を彩る屋外アート
美術品のようなパリの街全体が会場
エッフェル塔、コンコルド広場、グランパレなどパリを象徴する歴史的建造物を活用した競技会場では、フランスの歴史とスポーツが美しく融合していました。
また、競技が始まる前に突き棒を持った人が地面を3回トン・トン・トンと叩いて競技開始の合図としました。これはフランスの劇場文化の一つで、伝統文化に敬意を示してこの儀式をスポーツと組み合わせたそうです。
内装も美しいグランパレ
バカンスに出かけたパリの人々と入れ替わるように、パリ五輪を楽しもうと世界から人々が集まり、街は祝祭ムードでした。
高さ30mの聖火台は日没(22時ころ)~朝の2時まで、地上60mまで浮かび上がります。地球温暖化時代に強いメッセージ性のある、100%電気による化石燃料を一切使用しない炎です。
浮かぶ聖火台を一目見ようと、チュイルリー庭園の回りは縁日のような人出でした。
私も見に行きましたよ~!
因みに聖火リレーで使われたトーチの燃焼部は日本の企業が手がけ、雨の中でも消えることなく聖火台までつなぎました。
ビジュアルデザイン
フランスのイメージカラーは?
青・白・赤の三色旗でしょうか。開会式パレードのスタート地点オステルリッツ橋を左右から走り抜けた花火も、この3色でした。
そしてパリ2024のマスコット「フリージュ」は、伝統的なフリジア帽をモチーフにしたもので、この3色を使っています。
フリージュはじめ五輪グッズを買える公式ショップは連日大賑わいで、特にシャンゼリゼ通り店は入店待ちの行列ができていました。
マスコットのフリージュ
はるか向こうの最後尾まで行ってみたら、偶然オシャレな紫色の特設トイレを発見!
街の至るところで目にする五輪ビジュアルはエレガンス、そして優しい色彩で感心しました。
シャンゼリゼ通りの特設トイレ
世界の人々が国旗を振り、熱狂と歓声に沸く会場。
アスリートと会場のエネルギーが一体となり、数々の記録が作られました。東京大会の無観客を思うと、「今ここに自由に集えることが、まさに祝祭」と感じました。
ドゴール空港にあったメダル獲得数一覧表
開幕前はフランスでは無関心ぶりが伝えられていましたが、実際開幕すると閉会式でのエスタンゲ会長の言葉のように、フランスは文句ばかり言う国民と言われますが、必死に応援し歌い続けました。彼らが歌う国歌そして会場で流れる五輪テーマ曲が、今も私の頭の中を駆け巡っています。
緊迫した世界情勢の中で夢を見させてくれたパリ五輪に、MERCIありがとう!
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