プロレスラー

NPO法人 九州プロレス

TAJIRI

長年に渡り世界各国をプロレス放浪したすえ、2023年より九州プロレスに所属。

熊本県玉名市出身。文章も書きます。

著作いくつか。

九州の出版社さん、執筆のお仕事ください!

【NPO法人 九州プロレス】 「九州ば元気にするバイ!」「大好きな九州をもっと元気にしたい!!」。 プロレスと関わる事で地域は元気になり、地域への役割を担う事でプロレス界も奮起する、そんな「プロレスと地域の元気の相乗効果」を促進したいと九州プロレスは考えています。 福岡市東区多の津5-20-1-3F TEL:092-400-9938 FAX:092-402-0011

この執筆者の過去のコラム一覧

2025/06/10

海外での引っ越しその②

話は前回のメキシコから続く。

もともと住んでいた家具付きアパートへ戻ってきた1 か月後。
当時はまだ彼女であった現在の嫁さんが「ずっといる」予定でメキシコまでやってきた。

最初のうちこそ楽しそうに過ごしていたものの、メキシコに⻑居するほとんどの⽇本人が陥る『こんな国にゃいられねえ!症候群』に羅漢してしまい、ケンカの絶えない⽇々が続くことに。
仕舞いには「じゃ出てってやるわ!」と、オレはカバンひとつを引きづって、かつて知ったる貧乏バックパッカー宿のペンション・アミーゴへ逃避した。

しかしアレのアレで、翌⽇には元の鞘に収まりアパートへ戻るのだが。

なので、引っ越しともいえない小さなこの引っ越しは0.5 回とカウントする。
海外での引っ越し、これで3.5回目。


九州プロレス17周年大会。大ブーイングの中タッグチャンピオンになった。

さらばメキシコ。いざアメリカへ。

月⽇は流れ、アメリカのECW という団体のトライアウトに合格した。
働けど働けど楽にはなれないメキシコをおさらばし、豊かなアメリカへ渡れる⽇がやってきたのだ。

時は1998 年12 月。
メキシコは暑い季節だったが、住む先のフィラデルフィアは真冬とのことで「厚手のジャケットが必須」と聞かされていた。
しかし⽇本から年中暑いメキシコへ渡ったさい、オレは上着の類を一切持ってきていなかった。

着の身着のまま、T シャツ1 枚でガラガラかばんを引きづっただけのアメリカ移住。
海外4.5 回目の引っ越しであった。
フィラデルフィア空港に到着すると数年ぶりの大雪で、数時間前までメキシコの熱い空気を吸っていた肺が痛くなるほどの寒さだった。

当面の滞在先は、フィリーのダウンタウンから車で40 分ほど北上したラングホーンという⽥舎街にある、⻄郷どんによく似たクリスというECW スタッフが住んでいたアパート。
その数⽇後にやはりメキシコから来たスペル・クレイジーという今でもマブダチのレスラーと、家賃を3 等分で払い合う生活が1 年間続いた。


GW の5.4 新⽇本プロレス控室で、ばってん×ぶらぶらに隠し撮りされていたオレ。

1 年後「メキシコは無理だったけどアメリカなら大丈夫」と⽇本から舞い戻ってきた嫁さんと籍を入れたのを機に、同じアパートの別の部屋へ海外5.5 回目の引っ越し。
まだたいした家財道具もなく、荷物はちょちょいと手運びですませた。

引越しはまだまだ続く

と、ここまでは海外での引っ越しといってもカバンひとつの世界観である。

次回はいよいよ、アメリカの東海岸から⻄海岸という大陸規模の引っ越しプラス、アメリカから⽇本という真にインターナショナルな引っ越しの話が登場なので乞うご期待。

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