ファイナンシャルプランナー

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楢原 寛子

主婦目線での家計の見直しや将来の生活設計・資金計画(ライフプランニング)を得意としています。 住宅購入やお子様の教育費、老後セカンドライフの充実など、相談者一人ひとりの将来叶えたい夢の実現に向け、ライフプラン作成などのお手伝いをしています。
CFP、FP1級技能士、住宅ローンアドバイザー、相続診断士
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2026/05/10

もっと自分らしく生きるために~エンディングノートがくれた小さな気づき~

新年度が始まり、ゴールデンウィークも過ぎて、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

春は気持ちを新たに何かを始めたくなる季節で、連休中に家の中を整理された方も多いかもしれません。
片づけに没頭していると、心の中のもやもやまで一緒にすっきりしていくような気がしませんか?
モノを整理することと、心の整理をすることはどこか似ているのかもしれません。

そんなことを感じていた頃、「エンディングノートの講座」に参加したことで、心の中にずっと置きっぱなしにしていた“気がかり”にも目が向くようになりました。

今回は、未来の安心や心の整理につながるこのノートについて、私の実体験を交えながらお話ししたいと思います。

1 エンディングノートとは?

エンディングノートとは、一般的には、万が一のときに備えるために「家族に伝えておきたいこと、医療や介護の希望、財産や保険の整理、連絡先」などを書き留めておくものと思われている方が多いのではないでしょうか。
自分が亡くなった時に必要なもので、「終活」や「人生の終わり」を連想される方も多いかもしれませんが、私が参加した講座で使用した福岡市発行のエンディングノートの表紙には、「自分らしく生きる大切な一歩」と書かれていました。
この言葉に触れたとき、私の中でエンディングノートの印象が大きく変わりました。

 

確かに、記載する項目の中には、財産の棚卸や、もしもの時の希望などもありますが、特に心に残ったのは「大切にしたい時間」を書き出すページでした。
好きな場所や趣味、行きたい場所、家族に伝えたいこと—こうした“今の私”に関わることを丁寧に言葉にしていく作業は、思っていた以上に心を温かくしてくれました。

講座では、書いた内容を無理のない範囲で参加者同士がシェアする時間もあり、一人で机に向かうよりも、時間を区切って書き進めることで「意外と書けるものなんだ」と気づかされました。
書き出してみると、思っていたよりも“自分が大切にしていること”がはっきりした気がします。

2 講座に参加してみて・・・

エンディングノートを書き進める中で、家族への感謝や、かなえたい夢、行きたい場所、やりたいことなど、つい先延ばしにしていた思いに改めて向き合うことができ、言葉にすること、書き留めることによる心の棚卸はとても大事なことだと気づかされました。

この体験をきっかけに、寝る前に手帳へ「今日はどんな日だったか」「どんなことを感じたか」を短く書き留める日記を始めました。
書くことで気持ちが整理され、思いが言葉になる楽しさにも出会えました。

実は、私の母も日記を始めたのですが、最初はその日の出来事だけを書いていたのが、今では出来事に添えられた感情や感謝の言葉が増え、家族としてもとても嬉しく感じています。
書くことには、心を整えてくれる力があるのだと実感しています。

3 終わりに

エンディングノートは、終活の準備を始める際に役立つ一面もあります。
昨年亡くなった私の父もずいぶん前からエンディングノートを書いており、何度も書き直した形跡がありました。
万が一の時には、父の想いや連絡してほしい人、どんな財産があるのかなどが明確に記されていて、家族として本当に助けられました。
同じように「エンディングノートがあって助かった」という声もよく耳にします。

けれど、エンディングノートは未来のための準備であると同時に、“今の自分を大切にするためのノート”でもあります。
書くことで気持ちが整い、日々の小さな幸せに気づけるようになる—そんな優しい変化を、今回の講座を通して実感しました。

春の空気が少しずつ初夏へと移り変わるこの時期は、心の中をそっと見つめ直すのにちょうどいい季節なのかもしれません。
まずは、自分の「大切にしたいこと」をそっと書き留めてみませんか。その一歩が、未来の安心と今日の穏やかな時間につながっていくように感じています。

コラムを寄稿している株式会社大洋不動産さまでは、定期的に「縁ディングノート書き方教室」を開催されています。
ご興味のある方は、ぜひ参加されてみませんか。

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