2025/04/10
確定申告業務を終えて
税理士業界は、3月後半から4月前半にかけては、毎年恒例の所得税の確定申告業務が終わり、3月末の個人事業の方の消費税の申告期限も過ぎ、申告書控の引き渡しも、税金の口座振替日の念押しも終え、ほっと一息といった時期です。
そこで、この確定申告時期に気になった事柄を振り返っておきたいと思います。
(1)交通系IC カードでの経費の支払いについて
お客様から「経費の資料です」という事で渡していただく領収書等の中に、「交通系IC カード」への「チャージ代」の領収書が頻繁にあります。
この仕組みが始まった当初は交通費だけに使用できていたのですが、現在では、飲料の自動販売機、スーパー、コンビニなど、様々な支払いに使用できます。

それを踏まえて、こちらも事前にもしくはチャージの領収書を見かけたら、「もし交通系IC カードを事業用の支払いに使用されるのでしたら、まずチャージ代は『仮払金』や『前払金』として処理します。そして、使った分だけ『仮払金』や『前払金』を経費に振り替えていきます。
ですので、何に使ったかがわかるものを必ず保存なさってください。
物を購入されるのに使用なさったのでしたらレシートや領収書を、現金で購入される場合と同じように保存をお願いいたします。
バス代など、領収書が出ない支払いについては、駅の券売機で履歴を印字できますし(20 行程度)、交通系IC カードの種類によっては系列のスーパーで過去1か月分は履歴の印字ができますので、それらによって『どこからどこまでの交通費か』も大抵わかります。」とお伝えしています。
しかし、多くの方から「払った時(=チャージした時)に交通費にするんじゃないの?」とか「作業が細かすぎて自分でできるかどうか不安です」とか、当惑感満載のお声をいただきます。
ただ、実際にそういう作業を行っていただくようになると、皆さん「思ったより簡単だった」とか「慣れたら大丈夫だった。残高が管理できるから従業員が経費にだけ使っているという確認が取れて良い」と肯定的な意見がほとんどとなり、こちらも嬉しく思います。

(2)スマートフォンの使用料の支払いについて
お客様からお預かりした通帳の履歴を確認していますと、ここ数年、携帯電話の支払いと思われる、通信事業者名の印字がなされた支払額の1 回あたりの支払金額が以前よりも高くなっていることがよくあります。
スマートフォンでの通信料金以外の支払いも通信料金などとともに通帳から一括して支払となっているのです。
ですので、必ずこの支払については「明細書をいただきたいです」と申し上げます。
「明細?電話の通信料金ではないの?」と言われる方が多いのですが、お話していくと「そういえば、チケットを買ったり、物を買ったりしているかも」という事に思い至られ、なんとか明細をダウンロードしていただく事ができ一緒に確認していくと、やはり通信料金以外の支払いがなされていることがあり、さらにその買い物が事業用の物でしたら領収書をダウンロードしていただき、と経費の確認に苦心することが増えました。
2点ともありふれた事です。
時代とともに支払い手段が変化していくという事や、色々な資料が紙では来ずダウンロード形式での取得になっている、という事が端的に表れていました。

別のお客様は「銀行の担当者から、今年から返済予定表が紙ではもらえずダウンロードでの取得にな
ると言われ、自分で取得できるか不安だ」と言われていました。
これからも変わっていくのでしょうが、例えば、始まる前は不安だったコード決済やセルフレジにも皆さん対応できていますので、習うより慣れろ、で時代に沿っていくしかないですね!
税理士業界は、3月後半から4月前半にかけては、毎年恒例の所得税の確定申告業務が終わり、3月末の個人事業の方の消費税の申告期限も過ぎ、申告書控の引き渡しも、税金の口座振替日の念押しも終え、ほっと一息といった時期です。
そこで、この確定申告時期に気になった事柄を振り返っておきたいと思います。
(1)交通系IC カードでの経費の支払いについて
お客様から「経費の資料です」という事で渡していただく領収書等の中に、「交通系IC カード」への「チャージ代」の領収書が頻繁にあります。
この仕組みが始まった当初は交通費だけに使用できていたのですが、現在では、飲料の自動販売機、スーパー、コンビニなど、様々な支払いに使用できます。
それを踏まえて、こちらも事前にもしくはチャージの領収書を見かけたら、「もし交通系IC カードを事業用の支払いに使用されるのでしたら、まずチャージ代は『仮払金』や『前払金』として処理します。そして、使った分だけ『仮払金』や『前払金』を経費に振り替えていきます。
ですので、何に使ったかがわかるものを必ず保存なさってください。
物を購入されるのに使用なさったのでしたらレシートや領収書を、現金で購入される場合と同じように保存をお願いいたします。
バス代など、領収書が出ない支払いについては、駅の券売機で履歴を印字できますし(20 行程度)、交通系IC カードの種類によっては系列のスーパーで過去1か月分は履歴の印字ができますので、それらによって『どこからどこまでの交通費か』も大抵わかります。」とお伝えしています。
しかし、多くの方から「払った時(=チャージした時)に交通費にするんじゃないの?」とか「作業が細かすぎて自分でできるかどうか不安です」とか、当惑感満載のお声をいただきます。
ただ、実際にそういう作業を行っていただくようになると、皆さん「思ったより簡単だった」とか「慣れたら大丈夫だった。残高が管理できるから従業員が経費にだけ使っているという確認が取れて良い」と肯定的な意見がほとんどとなり、こちらも嬉しく思います。
(2)スマートフォンの使用料の支払いについて
お客様からお預かりした通帳の履歴を確認していますと、ここ数年、携帯電話の支払いと思われる、通信事業者名の印字がなされた支払額の1 回あたりの支払金額が以前よりも高くなっていることがよくあります。
スマートフォンでの通信料金以外の支払いも通信料金などとともに通帳から一括して支払となっているのです。
ですので、必ずこの支払については「明細書をいただきたいです」と申し上げます。
「明細?電話の通信料金ではないの?」と言われる方が多いのですが、お話していくと「そういえば、チケットを買ったり、物を買ったりしているかも」という事に思い至られ、なんとか明細をダウンロードしていただく事ができ一緒に確認していくと、やはり通信料金以外の支払いがなされていることがあり、さらにその買い物が事業用の物でしたら領収書をダウンロードしていただき、と経費の確認に苦心することが増えました。
2点ともありふれた事です。
時代とともに支払い手段が変化していくという事や、色々な資料が紙では来ずダウンロード形式での取得になっている、という事が端的に表れていました。
別のお客様は「銀行の担当者から、今年から返済予定表が紙ではもらえずダウンロードでの取得にな
ると言われ、自分で取得できるか不安だ」と言われていました。
これからも変わっていくのでしょうが、例えば、始まる前は不安だったコード決済やセルフレジにも皆さん対応できていますので、習うより慣れろ、で時代に沿っていくしかないですね!
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