2018/12/10
転倒予防のためにできること
こんにちは この数回、骨粗鬆症に関連して書いてきました。
○ 骨粗鬆症は骨折を起こしやすい!
○ 転倒による骨折は高齢者が寝たきりになる主な原因のひとつ!
そこで、骨折しない丈夫な骨を作るには、食事! 運動! そんな話をしてきました。
骨折の原因の9割は転倒です。
実際、「先生、こけました〜」と言って来院されることは多いです。そして、転倒してケガをする場所の多くは自宅。転倒は、夜の10時ごろから起床してしばらくのあいだが多く、7割の人はふらついた、すべった、つまずいた・・そのほか、外では路肩の段差や、駐車場の車止めに足をひっかけて転倒するなんてことも多いようです。
では、骨折を予防するために何ができるか・・・身の回りをもう一度見渡してみましょう。
高齢者が自宅で転倒した場所
庭:36.4%
リビング・居間・茶の間:20.5%
階段:13.8%
廊下:8.2%
浴室:6.2%
台所:6.2%
注意するのは、以下のような点です。
1.ぬれているところは滑りやすい
2.階段・段差はつまずきやすい
3.片付けていないところは引っかかりやすい、つまずきやすい
チェック・ポイント
1.床の上の小物・・・片付けていますか?
床の小物につまずいて転んでしまったり、よけようとしてバランスを崩して転んでしまったり。床の上には物を置かないようにしましょう
新聞や広告、雑誌や本
脱いだ後の洋服、洗濯物
鞄や買い物袋
2.家具や小物・・・通るのに邪魔な家具や小物は片付けていますか?
部屋の小物をよけようとして、つまずいて転んでしまいます。
部屋の中の家具や小物は整理整頓。
ゴミ箱
雑誌や新聞入れ
暖房器具や扇風機
加湿器に空気清浄機
体重計、洗濯カゴ、座椅子、クッション
3.敷物・・・絨毯やマットの端は固定されていますか?
これくらい・・・と思っていても、絨毯やマットの端に足が引っかかり転ぶ場合が多いようです。 畳の淵にでさえ脚をひっかけてしまいます。
フローリングや、畳の上の絨毯
ホット・カーペット
玄関マットにキッチンマット
バスマットにトイレのマット
両面テープや滑り止めを裏に貼り付けたりしましょう。
4.コード類・・・コード類は固定されていますか?
歩くときに邪魔にならないように、できるだけ壁際へ
電気製品のコード
スタンドや照明器具のコード
パソコン、電話線
5.照明・・・見えづらい場所の照明やスイッチは工夫を
夜中にトイレに起きたときの寝室、廊下
階段、台所、玄関、勝手口、風呂場に洗面所
ベッドまわり、玄関には足元が見えやすいようにフットライトをつけたり、スイッチの場所がわかるように蛍光テープを貼るのもいいでしょう。
6.収納・・・無理のない姿勢で届きますか?
キッチン棚、食器棚、下駄箱、本棚
しゃがんだり、台に乗ったりするとバランスを崩して転倒します。無理なく出し入れ出来るようにしましょう。
7.履き物・・・足元は滑りやすくなっていませんか?
スリッパは勧めません。滑り止めのついた屋内履きや、裸足がおすすめ。ストッキングや靴下は滑りやすいので、帰宅後はすぐに脱ぎましょう。外出時もサンダルはやめて運動靴・スニーカーにしましょう。また、雨の日や、雪の日の外出は注意が必要です。
8.手すり・・・必要な手すりは付いていますか
階段、風呂場、トイレ、玄関、廊下
9.滑りやすい場所・・・滑りやすいところにはマットなど置きましょう。
浴槽、洗い場、階段
10.服装は動きやすい物を
和服、裾の長い服、草履やヒールのある靴は避けましょう。
手足を動かしやすい楽な服装を心がけましょう。
買い物は、両手が自由に使えるようにリュックや肩掛けにした方がいいと思います。
骨粗鬆症による骨折がきっかけで、寝たきりになってしまったり、腰や背中の痛みも現れて生活の質(QOL)が著しく低下してしまいます。生活環境を整えることで、転倒の危険度が低下します。
今一度、身の回りを見直してみてください。
こんにちは この数回、骨粗鬆症に関連して書いてきました。
○ 骨粗鬆症は骨折を起こしやすい!
○ 転倒による骨折は高齢者が寝たきりになる主な原因のひとつ!
そこで、骨折しない丈夫な骨を作るには、食事! 運動! そんな話をしてきました。
骨折の原因の9割は転倒です。
実際、「先生、こけました〜」と言って来院されることは多いです。そして、転倒してケガをする場所の多くは自宅。転倒は、夜の10時ごろから起床してしばらくのあいだが多く、7割の人はふらついた、すべった、つまずいた・・そのほか、外では路肩の段差や、駐車場の車止めに足をひっかけて転倒するなんてことも多いようです。
では、骨折を予防するために何ができるか・・・身の回りをもう一度見渡してみましょう。
高齢者が自宅で転倒した場所
庭:36.4%
リビング・居間・茶の間:20.5%
階段:13.8%
廊下:8.2%
浴室:6.2%
台所:6.2%
注意するのは、以下のような点です。
1.ぬれているところは滑りやすい
2.階段・段差はつまずきやすい
3.片付けていないところは引っかかりやすい、つまずきやすい
チェック・ポイント
1.床の上の小物・・・片付けていますか?
床の小物につまずいて転んでしまったり、よけようとしてバランスを崩して転んでしまったり。床の上には物を置かないようにしましょう
新聞や広告、雑誌や本
脱いだ後の洋服、洗濯物
鞄や買い物袋
2.家具や小物・・・通るのに邪魔な家具や小物は片付けていますか?
部屋の小物をよけようとして、つまずいて転んでしまいます。
部屋の中の家具や小物は整理整頓。
ゴミ箱
雑誌や新聞入れ
暖房器具や扇風機
加湿器に空気清浄機
体重計、洗濯カゴ、座椅子、クッション
3.敷物・・・絨毯やマットの端は固定されていますか?
これくらい・・・と思っていても、絨毯やマットの端に足が引っかかり転ぶ場合が多いようです。 畳の淵にでさえ脚をひっかけてしまいます。
フローリングや、畳の上の絨毯
ホット・カーペット
玄関マットにキッチンマット
バスマットにトイレのマット
両面テープや滑り止めを裏に貼り付けたりしましょう。
4.コード類・・・コード類は固定されていますか?
歩くときに邪魔にならないように、できるだけ壁際へ
電気製品のコード
スタンドや照明器具のコード
パソコン、電話線
5.照明・・・見えづらい場所の照明やスイッチは工夫を
夜中にトイレに起きたときの寝室、廊下
階段、台所、玄関、勝手口、風呂場に洗面所
ベッドまわり、玄関には足元が見えやすいようにフットライトをつけたり、スイッチの場所がわかるように蛍光テープを貼るのもいいでしょう。
6.収納・・・無理のない姿勢で届きますか?
キッチン棚、食器棚、下駄箱、本棚
しゃがんだり、台に乗ったりするとバランスを崩して転倒します。無理なく出し入れ出来るようにしましょう。
7.履き物・・・足元は滑りやすくなっていませんか?
スリッパは勧めません。滑り止めのついた屋内履きや、裸足がおすすめ。ストッキングや靴下は滑りやすいので、帰宅後はすぐに脱ぎましょう。外出時もサンダルはやめて運動靴・スニーカーにしましょう。また、雨の日や、雪の日の外出は注意が必要です。
8.手すり・・・必要な手すりは付いていますか
階段、風呂場、トイレ、玄関、廊下
9.滑りやすい場所・・・滑りやすいところにはマットなど置きましょう。
浴槽、洗い場、階段
10.服装は動きやすい物を
和服、裾の長い服、草履やヒールのある靴は避けましょう。
手足を動かしやすい楽な服装を心がけましょう。
買い物は、両手が自由に使えるようにリュックや肩掛けにした方がいいと思います。
骨粗鬆症による骨折がきっかけで、寝たきりになってしまったり、腰や背中の痛みも現れて生活の質(QOL)が著しく低下してしまいます。生活環境を整えることで、転倒の危険度が低下します。
今一度、身の回りを見直してみてください。
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