蔵茂 暉大

ファイナンシャルプランナー
長野県で生まれる。
大学時代は東北地方で過ごし、旅行会社への就職を夢見て独学で国家資格である「旅行業務取扱主任者」を取得するが銀行員だった父親の影響もあり大手地方銀行に就職。
旅行業界の知識も生かし現職では全国に顧客を持つ。

この執筆者の過去のコラム一覧

2019/05/10

新元号「令和」そして消費税率引き上げ、新しい時代にやっておかなければならないこと

「令和」の本当の意味

平成天皇譲位に伴い新元号が発表されたが、これはどんな意味を持っているのだろうか?

今まで中国の書物などから引用されていた漢字が、初めて日本の万葉集から引用されたということで注目されている新元号。
当然、特別な意味が隠されている。
まず漢字の意味をひとつひとつ考えたい。

「令」という漢字は、人間が傘に手をかけている様子と言われている。
万葉集の時代には傘はなかったかもしれないが、何か頭を守るものという意味を持つものと考えられる。
ここから転じて「守る、戒める、従う」という意味がある。
また「和」という漢字はやまとことばでは「やわらぎ」と読む。
やわらぎとは人種、性別、立場、趣味、好み、色々なものがひとそれぞれ違うけれど、この違った人たち同士お互いに理解することは難しいかもしれないが、お互いにそういうこともあるんだなと認め合うことはできる。
そんな人たちが同じテーブルについて、お互いを認め合いながら協力すると、より良いものができたり、より良い社会にできたりするというのが「やわらぎ」の意味である。

日本は昔から外国の違う物や文化を積極的に取り入れ、良いところは認め、よりよく変化させ、さらに良いものを作ったりしてきた。
その日本の性質が今の日本の繁栄を作り上げてきたと言っても過言ではない。

この日本の強さである「和(やわらぎ)」の前に「令」という漢字がついているということは、やわらぎを守る、戒める、または「やわらぎ」とは日本そのものであるから、日本を守る、そんな意味が込められているのかもしれない。
最近世界に比べて日本の力が弱くなってきたという方もたくさんいらっしゃる。
そんな中、日本人一人一人が新元号に隠された意味をしっかり考え、強い日本を取り戻すという意識を持って新しい時代を迎えたいものである。

消費税率引き上げ前にやっておかなければならないこと

クレジットカードを作っておく

皆さんは既に報道などでご存知かもしれないが、消費税が今回2%引き上げられることに伴い引き上げられた分を2%キャッシュバックする案が出ている。
このキャッシュバック分を、クレジットカードを通してキャッシュバックするというお話が出ていることは皆さんご存知であろう。

ということは、クレジットカードを持っていない方はキャッシュバックを受けられないかもしれないということなのである。
万が一、クレジットカードの審査が通らないなどの理由でクレジットカードを作れない方は、カード会社などが運用するデビットカードという仕組みを使うと良い。
どのクレジットカードを作ったら良いのかということについては、過去に私のコラムの中で述べさせていただいているので、そちらをご参照いただきたい。

消費税率引き上げ前に買ったほうがいいもの、買ってはいけないもの

一般的に税率引き上げ前には大きな買い物をすると良いと言われているが、本当にそうであろうか。
私は少し違った意見を持っている。
消費税率引き上げ前には駆け込み需要でかなりものが売れる。
ということは需要が逼迫するので、かなり高いものをつかまされる可能性もある。

特に車や家、家電などは営業マンの判断で値引きをしたりすることができる。
ということは、意外と消費税率引き上げ後に買いに行っても値引きしてもらえるので、安く買える可能性もある。
営業マンの裁量や需要と供給の関係で値段が変動するものは、過去の価格変動についてしっかりと調べ検討する必要があるだろう。

それに対して、価格変動がないものに関しては消費増税前に買ったほうがいいだろう。
よく商品そのものの価格変動の性質を知った上で、商品選びをする必要があるだろう。
この辺は頭を少し使って、増税の厳しい時代を是非うまく乗りきっていただきたい。

すべての著作権は(株)大洋不動産に帰属しています。無断転載は固くお断りいたします。