2019/06/10
熱中症に気をつけて
この文章が出る頃には、そろそろ夏の暑さが忍び寄ってきているのではないでしょうか。そこで今回は熱中症。
いつでも、どこでも、誰でも、かかる可能性があります。
これまでの熱中症は、多くは野外での労働やスポーツ時などで発生していましたが、最近では日常生活(特に室内)でも発生しているのが特徴です。
特に梅雨の最中や梅雨明け直後における急激な気温上昇には、まだ体が高温になれていないので最も注意を要します。
熱中症とは...
高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。屋外で活動しているときだけでなく、室内で特に何もしていなくても熱中症が発症し、救急搬送されたり、死亡する事例が報告されています。
特に、子どもや中高年は注意!
高齢者と熱中症
熱中症での死亡者の約80%は65歳以上です。
筋肉が衰え、のどの渇きに対する感覚も鈍くなる中高年では、体の水分が不足しやすくなります。
高齢者で熱中症が多い原因として
- 皮膚の温度感受性の鈍化
- 暑さに対する耐性の低下
- 体内の水分量の変化
高齢者は、こまめに水をとるように努め、部屋の温度を28℃を超えないようにするなど注意が必要です。
小児・乳幼児と熱中症
体の中で水分をたくさん蓄えておくことができる筋肉の量が少なく、体温を調節する力も発達していません。
また、幼児の身長の高さ(約50cm)では地面の照り返しにより、成人より約3℃高い温度にさらされています。
このため、高齢者と同様に熱中症に対する十分な注意が必要です。
熱中症の予防
熱中症は予防が何より重要です。予防法を知っていれば防ぐことができます。
熱中症の予防には日常生活における注意が基本となります。
○水分・塩分補給
こまめな水分・塩分補給(特に高齢者、障害児、障害者の場合、のどの渇きを感じなくても水分補給を行う)
○熱中症になりにくい室内環境
扇風機やエアコンを使った温度調節・・・使うことをためらわない。
室温が上がりにくい環境の確保(こまめな換気、遮光カーテン、すだれ、打ち水)
こまめな室温確認
○体調に合わせた対策
こまめな体温測定(体温調節が十分でない高齢者、障害児、障害者、子ども)
通気性のよい、吸湿、速乾の衣類着用
保冷剤、水、冷たいタオルなどによる体の冷却(くび、わき、足のつけね<大きな血管が通るところ>を冷やします)
○外出時の注意
日傘や帽子の着用
日陰の利用、こまめな休息
天気のよい日は、昼下がりの外出はできるだけ控える。
暑い季節、子どもや中高年はこまめに水分をとるように心がけましょう。
かくれ脱水に注意
「かくれ脱水」は本人が気づかないうちに体内の水分が足りなくなっている状態をいいます。
放っておくと夏場では熱中症になることもありますので、なるべく早く対策を打ちましょう。
かくれ脱水は、お年寄りに起こりやすいものですが、若い人でも、夏バテや二日酔いの時に起こります。
お年寄りは体内に水分を蓄える力が衰えるうえ、トイレの回数を抑えるようと水分を控えたりするので、なりやすいです。
日頃から、こまめな水分補給を心がけましょう。
手の甲をつまんでチェック
手の甲をハンカチを拾うようにつまみ上げてから、すぐに離してみます。
つまんだ跡が消えるまでに3秒以上かかると、かくれ脱水の可能性があります。
これで自分だけでなく、様子がおかしいと思った他の人の状態も確認することができます。
今までに比べ、つばが出にくくなったり、口の中が渇いたり、おしっこの量が減ったり、回数が少なくなった、あるいは便がかたくなったり便秘という症状も目安になります。
体調管理の参考として、定期的に確認し、かくれ脱水にならないようにしましょう。
熱中症は早く気づいて早く対応することがなによりも大切です。
水分を摂っても頭痛や吐き気がなくならないときは、病院へ行くか救急車を呼ぶことを考えましょう。
この文章が出る頃には、そろそろ夏の暑さが忍び寄ってきているのではないでしょうか。そこで今回は熱中症。
いつでも、どこでも、誰でも、かかる可能性があります。
これまでの熱中症は、多くは野外での労働やスポーツ時などで発生していましたが、最近では日常生活(特に室内)でも発生しているのが特徴です。
特に梅雨の最中や梅雨明け直後における急激な気温上昇には、まだ体が高温になれていないので最も注意を要します。
熱中症とは...
高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。屋外で活動しているときだけでなく、室内で特に何もしていなくても熱中症が発症し、救急搬送されたり、死亡する事例が報告されています。
特に、子どもや中高年は注意!
高齢者と熱中症
熱中症での死亡者の約80%は65歳以上です。
筋肉が衰え、のどの渇きに対する感覚も鈍くなる中高年では、体の水分が不足しやすくなります。
高齢者で熱中症が多い原因として
- 皮膚の温度感受性の鈍化
- 暑さに対する耐性の低下
- 体内の水分量の変化
高齢者は、こまめに水をとるように努め、部屋の温度を28℃を超えないようにするなど注意が必要です。
小児・乳幼児と熱中症
体の中で水分をたくさん蓄えておくことができる筋肉の量が少なく、体温を調節する力も発達していません。
また、幼児の身長の高さ(約50cm)では地面の照り返しにより、成人より約3℃高い温度にさらされています。
このため、高齢者と同様に熱中症に対する十分な注意が必要です。
熱中症の予防
熱中症は予防が何より重要です。予防法を知っていれば防ぐことができます。
熱中症の予防には日常生活における注意が基本となります。
○水分・塩分補給
こまめな水分・塩分補給(特に高齢者、障害児、障害者の場合、のどの渇きを感じなくても水分補給を行う)
○熱中症になりにくい室内環境
扇風機やエアコンを使った温度調節・・・使うことをためらわない。
室温が上がりにくい環境の確保(こまめな換気、遮光カーテン、すだれ、打ち水)
こまめな室温確認
○体調に合わせた対策
こまめな体温測定(体温調節が十分でない高齢者、障害児、障害者、子ども)
通気性のよい、吸湿、速乾の衣類着用
保冷剤、水、冷たいタオルなどによる体の冷却(くび、わき、足のつけね<大きな血管が通るところ>を冷やします)
○外出時の注意
日傘や帽子の着用
日陰の利用、こまめな休息
天気のよい日は、昼下がりの外出はできるだけ控える。
暑い季節、子どもや中高年はこまめに水分をとるように心がけましょう。
かくれ脱水に注意
「かくれ脱水」は本人が気づかないうちに体内の水分が足りなくなっている状態をいいます。
放っておくと夏場では熱中症になることもありますので、なるべく早く対策を打ちましょう。
かくれ脱水は、お年寄りに起こりやすいものですが、若い人でも、夏バテや二日酔いの時に起こります。
お年寄りは体内に水分を蓄える力が衰えるうえ、トイレの回数を抑えるようと水分を控えたりするので、なりやすいです。
日頃から、こまめな水分補給を心がけましょう。
手の甲をつまんでチェック
手の甲をハンカチを拾うようにつまみ上げてから、すぐに離してみます。
つまんだ跡が消えるまでに3秒以上かかると、かくれ脱水の可能性があります。
これで自分だけでなく、様子がおかしいと思った他の人の状態も確認することができます。
今までに比べ、つばが出にくくなったり、口の中が渇いたり、おしっこの量が減ったり、回数が少なくなった、あるいは便がかたくなったり便秘という症状も目安になります。
体調管理の参考として、定期的に確認し、かくれ脱水にならないようにしましょう。
熱中症は早く気づいて早く対応することがなによりも大切です。
水分を摂っても頭痛や吐き気がなくならないときは、病院へ行くか救急車を呼ぶことを考えましょう。
すべての著作権は(株)大洋不動産に帰属しています。無断転載は固くお断りいたします。