2019/10/10
病院に行くほどつらい腰痛について
背骨は成長の過程で、それに対応する変化をとげます。
本来なら背骨がまっすぐだと利に叶うと思うのですが、首や腰の弯曲(わんきょく)は、それ故の欠点も多く、神様の失敗とも言われています。
慢性腰痛
病院へ行くほどのつらい腰痛は、男女を問わず、年齢とともに増加します。
3ヶ月以上続く腰痛を慢性腰痛といいますが、原因が特定できるものは 20%程度。80%ほどは原因がわからずです。
慢性腰痛は、ストレスや不安など、心の問題が関係していることがわかってきました。
家庭環境や、仕事の不満、職場での人間関係の悩みなどが影響している場合もあります。安静にするよりも、痛みに応じて普段と同じように動くことで、回復が早まることがあります。
腰痛をゼロにすることは考えず、通常の生活ができるようになることが大切です。
坐骨神経痛
腰やお尻、太ももの裏が痛くなったり、しびれたりする…
よく聞きますが、「坐骨神経痛」は、症状であり病気の名前ではありません。
腰から始まり太ももの裏を通って足先までつながっているのが坐骨神経です。
坐骨神経痛の原因の多くは腰椎に原因があり、「腰椎椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」が最も頻度が高い病気ですが、帯状疱疹、糖尿病などによる場合もあります。
そこで原因となる病気を突き止めることが大切です。
椎間板ヘルニアの代表的な症状は?
腰痛と下肢痛(坐骨神経痛)がよく見られる症状です。
ある日、またはある時期から 「突然」痛くなった、「常時」しびれや痛みがある、「重心をかけると」痛みやしびれがひどくなる、などの特徴があれば椎間板ヘルニアである可能性が高いです。
また稀にですが、下肢の麻痺や膀胱直腸障害(尿意を感じない、便秘)を生じる場合もあります。
椎間板は椎体の間にあるクッション部分。
椎間板ヘルニアとは、重たい物を持つなどの外力により亀裂が入り、そこから椎間板の内部が外に飛び出し神経を圧迫することにより下肢痛を生じるのです。
椎間板ヘルニアには若年者に多いイメージがありますが、高齢者にも生じることがあり、中高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症に合併することもあります。
もともと下肢のしびれがあったが、ある時期から突然痛みに変わった、と言う経過であれば狭窄症にヘルニアを合併している可能性があります。
腰椎分離症とは?
運動時の腰痛・背部痛、骨盤周辺までの痛みがあり、また腰椎を後ろに反らせたときに痛みが強くなります。
安静で一時的に軽快しますが、運動すると症状が再発します。
時に、神経の圧迫により坐骨神経痛を起こします。とくにスポーツをしている小中学生で2週間以上続く腰痛があれば腰椎分離症を疑う必要があります。
腰椎分離症の原因は、成長期の過度な運動により起きる疲労骨折の一つと考えられています。
多くは小中学生の頃に、ジャンプ動作や腰をひねったり反らせたりする繰り返しのストレスで、腰椎の後方部に亀裂が入って起こります。
一般の人では、5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30〜40%の人が分離症になっています。
分離症は主に10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に腰椎がズレを生じて「分離すべり症」に進行していく場合があります。
ごく初期では、レントゲンではわからないことも多くみられ、CT検査やMRI検査が必要になります。
初期の分離症は、スポーツ活動を禁止、コルセットを装着することによって骨折がつながる可能性があります。
約2〜3ヶ月間、部活動、体育を含めすべての運動を禁止します。
初期の分離症に対し適切に治療行ったときに90%に近い骨癒合が期待できるとの報告もあります。
スポーツの休止について両親や部活顧問・監督の理解が大切です。
分離症を予防するには、小中学生のスポーツでは、腰に負担が集中する練習は避けて全身をバランスよく使うような工夫が必要です。
腹筋・背筋を強化して、一般的な腰痛予防を心がけましょう
腰部脊柱管狭窄症
聞き慣れない病名ですが、中高齢の人にふえている病気の一つに「腰部脊柱管狭窄症」(推定240万人)があります。
脊柱管とは、背骨の中を通っているトンネルような管です。これが加齢や労働などによって狭くなり、管の中の神経や血管を圧迫することで、坐骨神経痛やしびれが起こる病気です。
歩き始めてしばらくすると、お尻、太ももの後ろ・膝から下にかけて、痛み、しびれ・こわばりが出て、歩けなくなります(65.5%)。
続けて歩ける時間は1,2分の場合から10分程度とさまざまで、前屈みの姿勢をとったり、腰掛けて休むとまた歩けるようになるのが特徴です(間欠性跛行)。
また、洗濯物を干す、仰向けで寝るなど、背筋を伸ばしたり腰をそらす姿勢でも、同じ症状がでます。
安静にしているときには症状はほとんど出ません。
症状をやわらげるには
患者さんのすべてが悪化するわけではありません。
症状が軽ければ、腰をそらす姿勢にならないように注意し、歩く際には杖を使ったり、自転車で移動するなど日常生活の工夫をしましょう。
腰を冷やさない、同じ姿勢をとり続けないことも症状を和らげる効果があります。
一口に腰痛と言っても様々な原因があり、みんなが一緒ではありません。
適切な診断、アドバイスを受けてください。
背骨は成長の過程で、それに対応する変化をとげます。
本来なら背骨がまっすぐだと利に叶うと思うのですが、首や腰の弯曲(わんきょく)は、それ故の欠点も多く、神様の失敗とも言われています。
慢性腰痛
病院へ行くほどのつらい腰痛は、男女を問わず、年齢とともに増加します。
3ヶ月以上続く腰痛を慢性腰痛といいますが、原因が特定できるものは 20%程度。80%ほどは原因がわからずです。
慢性腰痛は、ストレスや不安など、心の問題が関係していることがわかってきました。
家庭環境や、仕事の不満、職場での人間関係の悩みなどが影響している場合もあります。安静にするよりも、痛みに応じて普段と同じように動くことで、回復が早まることがあります。
腰痛をゼロにすることは考えず、通常の生活ができるようになることが大切です。
坐骨神経痛
腰やお尻、太ももの裏が痛くなったり、しびれたりする…
よく聞きますが、「坐骨神経痛」は、症状であり病気の名前ではありません。
腰から始まり太ももの裏を通って足先までつながっているのが坐骨神経です。
坐骨神経痛の原因の多くは腰椎に原因があり、「腰椎椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」が最も頻度が高い病気ですが、帯状疱疹、糖尿病などによる場合もあります。
そこで原因となる病気を突き止めることが大切です。
椎間板ヘルニアの代表的な症状は?
腰痛と下肢痛(坐骨神経痛)がよく見られる症状です。
ある日、またはある時期から 「突然」痛くなった、「常時」しびれや痛みがある、「重心をかけると」痛みやしびれがひどくなる、などの特徴があれば椎間板ヘルニアである可能性が高いです。
また稀にですが、下肢の麻痺や膀胱直腸障害(尿意を感じない、便秘)を生じる場合もあります。
椎間板は椎体の間にあるクッション部分。
椎間板ヘルニアとは、重たい物を持つなどの外力により亀裂が入り、そこから椎間板の内部が外に飛び出し神経を圧迫することにより下肢痛を生じるのです。
椎間板ヘルニアには若年者に多いイメージがありますが、高齢者にも生じることがあり、中高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症に合併することもあります。
もともと下肢のしびれがあったが、ある時期から突然痛みに変わった、と言う経過であれば狭窄症にヘルニアを合併している可能性があります。
腰椎分離症とは?
運動時の腰痛・背部痛、骨盤周辺までの痛みがあり、また腰椎を後ろに反らせたときに痛みが強くなります。
安静で一時的に軽快しますが、運動すると症状が再発します。
時に、神経の圧迫により坐骨神経痛を起こします。とくにスポーツをしている小中学生で2週間以上続く腰痛があれば腰椎分離症を疑う必要があります。
腰椎分離症の原因は、成長期の過度な運動により起きる疲労骨折の一つと考えられています。
多くは小中学生の頃に、ジャンプ動作や腰をひねったり反らせたりする繰り返しのストレスで、腰椎の後方部に亀裂が入って起こります。
一般の人では、5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30〜40%の人が分離症になっています。
分離症は主に10歳代で起こりますが、それが原因となってその後徐々に腰椎がズレを生じて「分離すべり症」に進行していく場合があります。
ごく初期では、レントゲンではわからないことも多くみられ、CT検査やMRI検査が必要になります。
初期の分離症は、スポーツ活動を禁止、コルセットを装着することによって骨折がつながる可能性があります。
約2〜3ヶ月間、部活動、体育を含めすべての運動を禁止します。
初期の分離症に対し適切に治療行ったときに90%に近い骨癒合が期待できるとの報告もあります。
スポーツの休止について両親や部活顧問・監督の理解が大切です。
分離症を予防するには、小中学生のスポーツでは、腰に負担が集中する練習は避けて全身をバランスよく使うような工夫が必要です。
腹筋・背筋を強化して、一般的な腰痛予防を心がけましょう
腰部脊柱管狭窄症
聞き慣れない病名ですが、中高齢の人にふえている病気の一つに「腰部脊柱管狭窄症」(推定240万人)があります。
脊柱管とは、背骨の中を通っているトンネルような管です。これが加齢や労働などによって狭くなり、管の中の神経や血管を圧迫することで、坐骨神経痛やしびれが起こる病気です。
歩き始めてしばらくすると、お尻、太ももの後ろ・膝から下にかけて、痛み、しびれ・こわばりが出て、歩けなくなります(65.5%)。
続けて歩ける時間は1,2分の場合から10分程度とさまざまで、前屈みの姿勢をとったり、腰掛けて休むとまた歩けるようになるのが特徴です(間欠性跛行)。
また、洗濯物を干す、仰向けで寝るなど、背筋を伸ばしたり腰をそらす姿勢でも、同じ症状がでます。
安静にしているときには症状はほとんど出ません。
症状をやわらげるには
患者さんのすべてが悪化するわけではありません。
症状が軽ければ、腰をそらす姿勢にならないように注意し、歩く際には杖を使ったり、自転車で移動するなど日常生活の工夫をしましょう。
腰を冷やさない、同じ姿勢をとり続けないことも症状を和らげる効果があります。
一口に腰痛と言っても様々な原因があり、みんなが一緒ではありません。
適切な診断、アドバイスを受けてください。
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