蔵茂 暉大

ファイナンシャルプランナー
長野県で生まれる。
大学時代は東北地方で過ごし、旅行会社への就職を夢見て独学で国家資格である「旅行業務取扱主任者」を取得するが銀行員だった父親の影響もあり大手地方銀行に就職。
旅行業界の知識も生かし現職では全国に顧客を持つ。

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2020/03/10

AIに仕事を奪われる時代に仕事について考える

皆さんは仕事とは何なのか考えたことはあるだろうか?
突然この著者は「何を言い出すのだろう」と、思った方もいらっしゃるだろう。
そもそも、なぜ仕事をすると報酬をいただけるのだろうか?
とても大切なことなので、良く考えて頂きたい。

収入=貢献

以前、私は「 収入=貢献」であるとお話したと思う。
世の中の問題解決のためにより役にたった人に、多くの報酬が払われるという意味だ。
長年アメリカの超富裕層がなぜ富裕層になったのかを、富裕層に直接インタビューしながら研究してきたスティーブシーボルト氏は、報酬とは世の中の問題解決に役立つアイデアを生み出し、実行し、実際役にたった人に報酬が払われると自身の著書で述べている。

私は前職が大手地方銀行の銀行員だったのだが、銀行は当時、典型的な年功序列型給与だったのでそれを不満に思っていた部分もあった。
もちろん先輩からたくさんの金融知識を頂き、今それが役にたっていることもたくさんあるので、もちろん感謝している。
しかし、世の中への貢献度に対して公平ではない部分もたくさんあることは事実だった。

 

なくなる仕事、無くならない仕事

貢献してもしなくても報酬が同じ事、私はこれを平等という名の不公平と呼んでいる。
現在AI(人口知能)により世の中のかなりの仕事がなくなると言われているのを、皆さんも聞いたことがあるだろう。
なくなる仕事はいわゆる誰でもできる仕事である。では残る仕事とはどのような仕事だろうか?

それは高度なコミュニケーションが必要とされる相談業務や、コンサルタント業務だという。

どんなに世の中がAIでかなりのレベルの仕事ができるようになっても、Webで集客ができるようになっても、最後人間に貢献できるのは生身の人間しかいないのだと思う。

どんなにコンピューターが発達しようと、人間がどんなことに喜ぶのかわかるのは人間しかいない。
これを踏まえ人に貢献し、喜んで頂き、その対価を受けとることのできる仕事(私は志事と呼んでいる)をさせて頂く時に、私が必要だと考えている中で重要と思われることをご紹介したい。

重要だと思われること

1 怒らない
怒りのエネルギーは、人にぶつけても何もいいことはない。それよりもいつもニコニコしていた方がその人の回りに前向きでいいエネルギーが集まる。

2 約束を守る
皆様の周りに、必ず約束の時間に少し遅れて来る人はいないだろうか?
一見それほど人には迷惑はかけないかのように見えるが、遅刻という行為は重大な影響を相手に与える。
時間とお金はどちらが大切かという議論がある。
私は、圧倒的に時間が大切だと考えている。
なぜならお金は失っても、その後他人に貢献する活動をすることにより取り戻すことができるが、時間は戻すことはできないし、すべての人間が24時間365日平等に過ぎて行くため、取り戻すことができない。
だから約束を守ることは重要で、それが守られない場合かなり信用を失うリスクがあるということである。

3 感謝を忘れない
これはいうまでもないが、感謝できない人には人に感謝されながら貢献はできないと思う。

Webの時代であるが、相変わらず世の中に貢献できるビジネスは、人と人のコミュニケーションによってのみ生まれるということであろう。

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