蔵茂 暉大

ファイナンシャルプランナー
長野県で生まれる。
大学時代は東北地方で過ごし、旅行会社への就職を夢見て独学で国家資格である「旅行業務取扱主任者」を取得するが銀行員だった父親の影響もあり大手地方銀行に就職。
旅行業界の知識も生かし現職では全国に顧客を持つ。

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2020/05/10

今 こんな時だからデマにご注意

4月19日 日曜日の読売新聞に「コロナ偽情報 世界で拡散」という記事が出ていた。
内容は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、根拠不明な誤った情報がSNSなどで拡散しているというものだ。
例えばこんな情報だ。

アメリカで黒人にコロナウイルスの免疫がある。とか
イギリスでは5Gの電波にさらされると、コロナウイルスに感染しやすくなる。とか
これもアメリカだが、漂白剤を飲むとコロナウイルス感染を予防できる。とか
インドネシアでは中国製のスマートフォンから感染する。など

たくさんのデマが流れた。
こういう時だからこそ、不安を更に煽るようなデマを拡散してしまう行為に加担しないようにしたいものだ。

日本人は特にデマがお好き?

我が国日本でもたくさんのデマが流されていることを、皆さんも知ってるだろう。
ここ数ヵ月の間だけでも、たくさんのデマが流された。

昨年終盤にはアメリカドルが破綻するとか
ドイツ銀行が破綻するなど金融系のものが。

また現在のコロナウイルスの感染が問題になりはじめてからは、日本が預金封鎖をするなどのデマ。
お金に関するものがたくさんSNSで語られていた。
さらにこれは皆さんもかなり目にしただろうが、トイレットペーパーがなくなる、食料在庫がなくなるなど。

さらに驚くことに、3月首都東京の都市封鎖(ロックダウン)が4月1日に発令されるなどというデマが流れた。
経済が売りの安倍政権が株価を氣にして、企業決算が多く出される3月末を避けて4月に入ってすぐの1日の可能性が高いと。
これはかなり具体的な内容だったが、すぐにデマだとわかった。
理由は日本は法律を変えない限り欧米のいくつかの国が行っているような都市封鎖「ロックダウン」はできないとわかっていたからだ。

しかしこのデマに関しては、自己啓発分野や成功本といわれるジャンルの著書を何冊も書いているような著名人が情報を流していたため大勢の方々に影響を及ぼしていたし、私のもとにも同じ出所と思われる情報が複数送られて来た。
別々の方々から送られて来たにも関わらず、「確かに信頼できる情報筋」からの情報であると似たような文章で構成されていたため発信源は同一のデマだとわかった。

前半にご紹介したドルやドイツ銀行の話も「信頼できる情報筋」からの情報ということでやって来たが、全てデマだった。
「信頼できる情報筋」というのが一番信頼できないのではないかと、私は考えている。

デマを拡散しないためにどうしたらいいか

以前、日本人は投資をはじめいろいろな場面で目先の利益を追ってしまう傾向があるとお話したことがあるが、デマに関してはちょっと違うみたいだ。

日本人は、投資では全体を見渡すことが苦手で目先の利益を欲しがるのに、SNSなどで流れて来るような、自分からは遠く、自分の力ではどうしようもないホントかもわからない壮大な陰謀論などには信憑性を確認することなく人に語ってしまう傾向がある。

中には周りの大切な人を助けたいとの思いから悪氣なくデマをSNSなどで拡散してしまう人も多いと思うが、有名人が流しているからとかに影響されずに情報の信憑性については充分調べてから人に伝えたいところだ。

情報がデマなのかどうなのか調べることのできるサイトがあるので、紹介しておきたい。

FIJ(フアクトチェック イニシアチブ)と呼ばれるサイトだ。
特定非営利団体が運営しているもので、マスコミの参加などもある。
全てが正しいとは言えないかも知れないがある程度信用でき、あまりにもひどいデマは防ぐことはできるのではないだろうか?

皆様にもぜひご活用頂き、大変な時だからこそ冷静になり情報に踊らされることのないようにしたいものだ。

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