廣橋 昭幸

医学博士

広橋整形外科医院

廣橋 昭幸

昭和35年生まれ 久留米大学医学部卒業。久留米大学整形外科医局に在籍し、関連病院・大学病院で勤務後、公立八女総合病院整形外科医長。久留米大学整形外科講師を経て、平成17年より実家である福岡市中央区谷「広橋整形外科医院」で診療。こどもから高齢者までを対象に地域医療に携わっています。

医学博士 日本専門医機構・整形外科専門医・日本整形外科学会・スポーツ認定医、脊椎脊髄認定医、リハビリテーション認定医、リウマチ認定医

〒810-0031
福岡市中央区谷1丁目16-38
広橋整形外科医院
TEL 092-712-1454

この執筆者の過去のコラム一覧

2020/08/10

尿酸値が高いと言われたら

前回は、痛風・高尿酸血症についてお話ししましたが、今回は「さて、どんな治療をするのでしょうか?」

なんの症状もなく、健診などで尿酸値が高いと言われたら

まずは生活習慣を見直しましょう。

◎食事の量を抑えて体重を落としましょう。

1日に摂取するカロリーの目安

標準体重×25~30kcal ★標準体重=身長(m)2 ×22

プリン体の多い魚卵や内臓系は「たまに」「少し」にしましょう。野菜、海藻、牛乳などのアルカリ性食品を積極的にとりましょう。

◎アルコールを減らしましょう

ビールにプリン体が多いのは知られていますが、アルコールそのものが尿酸値を引き上げます。たくさん飲んだら同じことです。

◎水分を十分にとりましょう

尿酸は尿から排泄されるため、心不全や腎不全の方以外は、水やお茶をこまめに飲みましょう。1日2リットルが目安です。

◎適度な運動をしましょう

激しい運動はエネルギーの燃えかすである尿酸が増えます。ウォーキングのような軽い有酸素運動を継続して行うのが効果的です。

◎ストレスを上手に発散しましょう

痛風はせっかちで行動的な人が多いとも言われています。あなたは早食いではありませんか?
ストレス発散が飲酒や過食では元も子もありません。
十分な睡眠と適度な運動など、身体に優しいストレス解消を見つけましょう。

尿酸値が高いと指摘された生活習慣病の方(高血圧、糖尿病など)

高尿酸血症は高血圧や糖尿病などの生活習慣病と密接に関係し、心筋梗塞や脳卒中などを起こす危険が高まります。
尿酸値を下げる生活習慣は、ほかの生活習慣病の改善につながります。病気の進行にブレーキをかけましょう。

痛風発作をおこしたことがある方

痛風発作を一度でも起こしたことのある方は薬物による治療が必要です。
痛風は痛みが治まったら病気が治ったわけではありません。その元となる「高尿酸血症」の治療に取り組みましょう。

痛風発作が起きたら

まずは激痛を和らげるため炎症を抑える治療を、発作が起きている間だけおこないます。
患部を心臓より高くし冷やします。
温めたり、揉んだりすると逆効果です。無理に運動をするのも禁物です。

発作中は尿酸値を急激に下げると発作がひどくなるので、尿酸を下げる薬は休止します。


高尿酸血症は、食生活を改善し、適度な運動を心がけ、必要であれば薬物療法で尿酸値をコントロールしていく必要があります。

痛みがないと、ついつい受診しなくなりがちですが、健康診断などで尿酸値が高いと言われたら、放っておかずに、正しい知識を持ち、正しく治療を受けることで、より健康な生活を送っていただきたいと思います。

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