蔵茂 暉大

ファイナンシャルプランナー
長野県で生まれる。
大学時代は東北地方で過ごし、旅行会社への就職を夢見て独学で国家資格である「旅行業務取扱主任者」を取得するが銀行員だった父親の影響もあり大手地方銀行に就職。
旅行業界の知識も生かし現職では全国に顧客を持つ。

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2023/01/10

外国から見た日本という国の強さ

最近のコロナ渦において、海外旅行に行く機会が減っているが、皆様は日本のパスポートが世界最強であることを御存知だろうか?
何が最強なのか考えたことも無いという方々も多いかも知れない。

海外旅行に行く前、目的地までの航空券を購入し、当日パスポートを持って空港に行きさえすれば、多くの目的地に向かう海外旅行に手軽に出掛けることができるという国民は、世界にはそれほど多くないということをまず知って頂きたい。

通常、海外旅行に出掛けるためには事前に目的地の大使館に出向き、VISAという許可証を事前に取得しないといけないのが世界の常識だ。
日本のパスポートを持っている人は、「事前に許可を得なくても急に来て頂いても入国してもらっていいですよ」という信頼の高さがあるということである。
このVISA無し渡航できる国の数が一番多いのが、我が国日本のパスポートなのだ。

親日の国の多さ

それでは、なぜ日本のパスポートはそれだけ信用があるのだろうか?

お隣の反日の国々の声がとても大きく聞こえているため、意外に聞こえる日本人が多いだろうが、実は世界は親日国家だらけだ。コロナ前は、ほぼ毎月海外に渡航していた私は、旅先で頻繁にそれを感じている。

旅先でタクシーに乗ると必ずアジア系の顔の私を見て「中国からか? 韓国からか?」って運転手が聞いてくる。「どちらでもない」と答えると、「もしかして日本人か?」って聞かれることが多く、「日本人だ」と答えると何故か相手が喜んでくれるなんてやり取りを結構する機会がある。

ここでわかるのは、日本人は世界から歓迎されているし世界でもっとも最強信用度のパスポートを持っているにも関わらず、それを生かしきれていないということなのだ。

アジアにおいては、日本は侵略戦争を行ったと批判を受ける国は皆様御存知のあの2つの国以外はほとんどないし、ヨーロッパでは日本の皇室と王家の結びつきが古く長い歴史を刻んでいるし、中東でも、日本人の決め細やかさと中東の方々のデリケートな感じが合うのか、日本人氣が高い。

人を思いやる氣持を長い間先輩から引き継いできた日本人

サッカーW杯で、海外のサッカーファンから日本人サポーターが受けた称賛を皆様もご覧になっただろう。
応援が終わった後、負けた試合の後でもスタジアムのゴミを片付けてから帰る、日本人サポーターの姿。試合中ずっと大声で歌い続け、応援し続ける日本人サポーターの姿は世界の人々に凄いと言わしめたシーンだ。
ここまでこだわりを先人から引き継ぎ、他人を思いやり続け、大変なことをやり続けることができるのは、ほぼ日本人だけだそうだ。

考えてみたら2682年の間、同じ天皇家がずっと日本国を治め続けているし、100年以上、500年以上、1000年以上続く老舗企業が最も数が多いのも日本の凄いところで、どこの国にも敵わないところだ。

世界のスポーツに目をやってみると、最初は弱かったものもコツコツ世界に追い付こうと努力することによって、実力の差を小さくしてきた。歴史的にアジアにおいて欧米の植民地に唯一ならなかった日本の秘密には、この日本人が長くコツコツ努力を続けることができるあたりにも、秘密があるかも知れない。

世界最強のパスポートで外から日本を知ろう

日本にだけ留まっていると、外国からどのように日本が見られているかもわからないまま、日本の本当の姿を見失うかもしれない。
実際サッカー日本代表がここまで強くなってきたのは、若い選手が世界に挑戦し努力して、強豪チームの一員として揉まれながら活躍している部分も大きいのではないかと皆が思っただろう。
出来たら特に若い方々には、世界最強パスポートを持ってもっと積極的に海外に出掛けて行ってもらいたいものである。
そうすることにより、何かと世界と比べられ、停滞ぎみな日本の経済や国力という部分の復活に繋がるのではないかと思う。

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