2017/12/10
つみたてNISAに向いているのはバランスファンド
老後のお金の不安解消アドバイザーの久保逸郎です。
来年1月からつみたてNISAがスタートしますが、今回のつみたてNISAではあまり金融機関の積極的な動きを感じません。
金融庁の条件が厳しいこともあって、つみたてNISAの対象となる銘柄が少ないことや、取り扱う金融機関側の収益面でのメリットが少ないことが影響してしまっているのかもしれませんね。
スイッチングができないつみたてNISA
つみたてNISAですが、購入方法は定期的に継続した買付(積立)である必要があります。
そのため基本的に銘柄の入れ替えができません。
例えばつみたてNISAの場合は40万円の非課税枠(年間)がありますが、その枠内で買ったり売ったりすることができるわけではないのです。
その年のつみたてNISAでの積立購入額が40万円まで達してしまうと、その年分の非課税枠は使い切ったことになって終わりです。
もしも積立の銘柄選択を失敗してしまったり、途中でより魅力のある銘柄が対象に加わったことなどを理由に銘柄を入れ替えたいと思っても、つみたてNISAの枠内で行うことができません。
(但し、売却して現金化することはできます)
いつでもスイッチングして銘柄の入れ替えを行うことができる確定拠出年金とは、この点が異なります。
そのためつみたてNISAで購入する銘柄は慎重に検討しなければいけません。
リバランス機能があるバランスファンド
その一方で、20年間という長期にわたる投資期間があるので、できれば長期的な視点で資産の成長が見込まれる投資対象を選びたいですよね。
そのためには潜在的な経済成長率が低い日本の株式よりも、高成長が見込まれる新興国株式や、グローバルに活動を行う企業が多く世界経済の成長の恩恵を得やすい米国などの先進国の株式を多めにしようとすることが、投資スタンスとしては正しいと思います。
また、長期にわたる積立でドル・コスト平均の効果も発揮されやすいため、一括購入よりも多少リスクを取って積極的にいくスタンスで構わないと思います。
しかし、それでも銘柄の入れ替えができないことを踏まえると、分散投資ができてファンド内でポートフォリオのリバランスを行ってくれるバランスファンドが最有力の選択肢になってくるのではないでしょうか。
その理由は、バランスファンドはファンド内でリバランスを行ってくれるので銘柄の入れ替えには該当しないため、つみたてNISA制度の欠点を補ってくれるからです。
リバランス・・・複数の資産や証券に分散投資するポートフォリオ運用においては、時間の経過とともに相場が変動し、当初決定した資産配分が変わっていきますが、その時にその資産配分の比率を計画どおりに修正します。
そのような資産の再配分をリバランスといいます。
つみたてNISAの金融機関選びは慎重に
つみたてNISAで購入できる銘柄は、現時点(2017年11月27日)では約110本の投資信託に限られていますが、その中でもバランスファンドの選択肢は比較的多めになっています。
あらかじめ決められた基本投資割合に沿うファンドや、世界経済に占める各地域のGDPシェアの変化に応じて構成比を見直していくファンド、年齢が上がるとともに積極運用の割合を引き下げてリスクが下がるように運用を行うターゲットイヤーの考え方を取り入れたファンド、株式のウエイトが少ない安定型のファンドなど、さまざまなタイプのバランスファンドが選択肢にありますので、それぞれ期待リターンやリスク許容度に応じて自分に合った銘柄を選ばれてはいかがでしょうか。
また、つみたてNISAの開始まで2ヶ月を切ったこの時期になっても、なかなか商品を揃えることができない金融機関もあるようです。
独立系運用会社のさわかみ投信のように、投資期間に期限を設けることは長期投資の考えにそぐわないことを理由として、つみたてNISAへの参加を見送ったところもあります。
そのため金融機関によって購入できる商品が異なるので、つみたてNISAに関して事前に購入をしたい銘柄を先に選んでから、つみたてNISA口座を開設したほうがいいと思います。
「勧められたから」というような安易な理由で、つみたてNISAの口座開設をしてしまわないように注意しましょう。
老後のお金の不安解消アドバイザーの久保逸郎です。
来年1月からつみたてNISAがスタートしますが、今回のつみたてNISAではあまり金融機関の積極的な動きを感じません。
金融庁の条件が厳しいこともあって、つみたてNISAの対象となる銘柄が少ないことや、取り扱う金融機関側の収益面でのメリットが少ないことが影響してしまっているのかもしれませんね。
スイッチングができないつみたてNISA
つみたてNISAですが、購入方法は定期的に継続した買付(積立)である必要があります。
そのため基本的に銘柄の入れ替えができません。
例えばつみたてNISAの場合は40万円の非課税枠(年間)がありますが、その枠内で買ったり売ったりすることができるわけではないのです。
その年のつみたてNISAでの積立購入額が40万円まで達してしまうと、その年分の非課税枠は使い切ったことになって終わりです。
もしも積立の銘柄選択を失敗してしまったり、途中でより魅力のある銘柄が対象に加わったことなどを理由に銘柄を入れ替えたいと思っても、つみたてNISAの枠内で行うことができません。
(但し、売却して現金化することはできます)
いつでもスイッチングして銘柄の入れ替えを行うことができる確定拠出年金とは、この点が異なります。
そのためつみたてNISAで購入する銘柄は慎重に検討しなければいけません。
リバランス機能があるバランスファンド
その一方で、20年間という長期にわたる投資期間があるので、できれば長期的な視点で資産の成長が見込まれる投資対象を選びたいですよね。
そのためには潜在的な経済成長率が低い日本の株式よりも、高成長が見込まれる新興国株式や、グローバルに活動を行う企業が多く世界経済の成長の恩恵を得やすい米国などの先進国の株式を多めにしようとすることが、投資スタンスとしては正しいと思います。
また、長期にわたる積立でドル・コスト平均の効果も発揮されやすいため、一括購入よりも多少リスクを取って積極的にいくスタンスで構わないと思います。
しかし、それでも銘柄の入れ替えができないことを踏まえると、分散投資ができてファンド内でポートフォリオのリバランスを行ってくれるバランスファンドが最有力の選択肢になってくるのではないでしょうか。
その理由は、バランスファンドはファンド内でリバランスを行ってくれるので銘柄の入れ替えには該当しないため、つみたてNISA制度の欠点を補ってくれるからです。
リバランス・・・複数の資産や証券に分散投資するポートフォリオ運用においては、時間の経過とともに相場が変動し、当初決定した資産配分が変わっていきますが、その時にその資産配分の比率を計画どおりに修正します。
そのような資産の再配分をリバランスといいます。
つみたてNISAの金融機関選びは慎重に
つみたてNISAで購入できる銘柄は、現時点(2017年11月27日)では約110本の投資信託に限られていますが、その中でもバランスファンドの選択肢は比較的多めになっています。
あらかじめ決められた基本投資割合に沿うファンドや、世界経済に占める各地域のGDPシェアの変化に応じて構成比を見直していくファンド、年齢が上がるとともに積極運用の割合を引き下げてリスクが下がるように運用を行うターゲットイヤーの考え方を取り入れたファンド、株式のウエイトが少ない安定型のファンドなど、さまざまなタイプのバランスファンドが選択肢にありますので、それぞれ期待リターンやリスク許容度に応じて自分に合った銘柄を選ばれてはいかがでしょうか。
また、つみたてNISAの開始まで2ヶ月を切ったこの時期になっても、なかなか商品を揃えることができない金融機関もあるようです。
独立系運用会社のさわかみ投信のように、投資期間に期限を設けることは長期投資の考えにそぐわないことを理由として、つみたてNISAへの参加を見送ったところもあります。
そのため金融機関によって購入できる商品が異なるので、つみたてNISAに関して事前に購入をしたい銘柄を先に選んでから、つみたてNISA口座を開設したほうがいいと思います。
「勧められたから」というような安易な理由で、つみたてNISAの口座開設をしてしまわないように注意しましょう。
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