【まごころ通信】 第17話  会議はコミュニケーション  by小峰裕子

毎日の朝礼終礼に始まり、月例報告会議、月次営業会議等々会議と名の付く場を設けては皆で集合します。売り上げや進行状況の報告だけでなく、意見や情報の交換をし合うわけですが、実際機能しているかどうかについては疑問を持っています。

確かに人並みに正常に行われています。ただほんとうの「会議」とは、意見や情報の交換にとどまっていては到達できない類いのものなんですね。「言わない方がいいんじゃないの」とか「言ったら不利になるかも」とか。上っ面でその場しのぎの意見では問題の本質がつかめませんし、上司の意見を命令としか受け止められない、そういう状況に陥ってないか危機感があるわけです。

意見交換をドッジボールに例えてみましょう。当たったら確かに痛い!だけどしっかり受け止めることも出来ます。そして投げ返すという真剣な遊びでありコミュニケーションのひとつ、会議も同じです。いろいろなボールが飛んできます。本当は受け止めるのが怖い。それは本音を言われるのが怖いのと同じなのですが、それでは気づきは得られませんし問題が明確にならなければ前進できませんよね。

会議の場は「対話」ではなく、まして「討論」の場でもありません。意見のドッジボール、コミュニケーショだと考えています。目的のない人はいることが辛い、苦痛な場所になるでしょう。つまり皆さんひとり一人のメンバーシップが育まれて初めて会議は本物になると言えます。メンバーシップとは各自の役割を自覚して果たすことです。会議を終えてわくわく感が残るような「最良の方策」を皆さんと選んでいきたいのです。