先日、福岡市東区箱崎で毎年開催される伝統行事「人形飾り」のお手伝いに行ってきました。
このお祭りは毎年7月23日と24日の2日間にわたって行われます。約700年前の南北朝時代、多々良浜の合戦で亡くなった方を供養するために始まったと伝えられ、お地蔵様が子どもの守り神であることから、子どもたちの無病息災を願う祭りとして地域に根付いていると聞いています。
期間中、箱崎のいたるところに博多人形や石などで飾られた趣のある箱庭が設置されます。各家庭や商店の軒先、お地蔵様の前など様々ですが、特に網屋町(箱崎2丁目周辺)には多くの箱庭が並びます。
夕暮れ時になると、子どもたちが線香を手に箱庭を巡りお参りするのがこの行事のメインとなります。お参りを終えると、地域の方からお菓子がもらえるんです。箱崎版夏のハロウインといったところです。喜ぶ子どもたちの声が街中に響き渡り、見ているこちらも笑顔になります。多くの方が見物に訪れ、箱崎の街全体が賑わう2日間です。
私たちも、今年も町内(新楽町)にある「田の地蔵尊」での人形飾りのお手伝いをさせていただきました。地域の方々は、事前に地蔵尊の清掃や飾り付けに一生懸命。その熱意には毎回頭が下がるばかりです。私たちもできるだけお手伝いをさせて頂きました。子どもたちへのジュースやお菓子も準備され、「子どもたちを喜ばせたい」という強い想いが伝わってきました。
地域の方々が一生懸命に準備されています。
午後6時。最初は子どもたちの姿もまばらでしたが、すぐに多くの親子連れや見物人で賑わい始めました。子どもたちはきちんとお参りしており感心しましたが、お菓子や友達との会話も楽しんでいる様子でしたね。よい夏の思い出になったことと思います。
私たちも地域の方に誘われ、子供たちの様子を眺めつつ、美味しいビールと食事を頂きました。まさに地域が一体となって作り上げる貴重な交流の場だと感じました。
来年も、再来年もこの素晴らしい伝統行事が途絶えることなく、より一層盛大に開催されることを心より願っています。ご尽力された地域の皆様、本当に本当にお疲れ様でした。
箱崎人形飾りについて
箱崎人形飾りは、毎年7月23日・24日の夕方6時頃から夜8時頃まで開催されます。箱崎地区のお子さんでなくても、どなたでも自由にご参加いただけます。線香とお菓子を入れる袋をご持参の上、来年はぜひ箱崎の街を巡ってみてはいかがでしょうか。
ぜひ新楽町の「田の地蔵尊」にも来てくださいね!
(大人はビールを持参することをおすすめします)