先日、紹介先の税理士事務所を訪問したのですが、そこはただの事務所ではありませんでした。なんと、ドアを開けると「ウエルカムボード」が置かれておしゃれな歓迎モード。天井からつるされた照明器具を凝視しつつ渡されたメニューから飲み物を選んだ後、つい、そのこだわり抜かれた仕事環境を観察してしまいました。
物がありすぎるわけでもなく、かといって無機質な感じもなく、人と物の距離感が程よく居心地にとても気を遣っている感じです。それでも意固地になって、雑然と投げ込まれたファイルの棚や書類の山がないか探しましたが見当たりません。そう率直に言うと、税理士先生はあっけらかんとこう言いました。「最優先の仕事は整理整頓なんですよ」
「整理」「整頓」とはよく使われる言葉ですが、この二つは似通っているようで実は違いがあります。「整理」は必要と不必要とを分けること、「整頓」は必要か不必要かは考えず整えることです。「整理→整頓」の順番は理にかなってますね。快適な環境はモチベーションを高めてくれる場にもなります。つまり整理整頓とは、破壊を伴う創造なのかもしれませんね。ただモノにはパワーがあると思っていますから、むやみに捨てたりもできないわけです。その人の居場所というのは、ある意味パーソナリティまで推し量ることができるのかもしれません。
空間をコントロールすること自体は緊急性がなく先送りしがちですし、結果ありのままの自分がもっとも出やすい場所と言ってもいいでしょう。だからこそ整理整頓を最優先にするという言葉は新鮮でした。いつか使うかも…なんて甘やかし続けるとあなたもこわ~い「ものメタボ」。生活習慣病です。皆さんの机周り、キャビネット、パソコンのデスクトップなどはどういう状態ですか?整理整頓上手になりましょう(なりたい...)
当社は月に一度大掃除をしますが、ものメタボを見つけたら教えてあげて下さい。 ちなみに「片付け」は「決めたところに戻す」ことです。実にシステマチックな作業なのです。