【まごころ通信】 第63話 子どもは理解している by小峰裕子

ひょんな事から、子どもを預かるという経験をしました。姪夫婦の子で「3才成り立て」と「ピカピカ小学1年生」という女の子ふたり、ほぼ初対面に近い関係です。

子育て世代のママ達から、ぐずったときの対応や移動中の注意点、子どもが好むお菓子、自宅での過ごさせ方など事前にリサーチして備えましたが「大丈夫か?!」という心境でした。

さあ朝7時、「なに??」と泣きそうになる下の子の気をアイスで紛らわす隙にバトンタッチです。用意した朝ご飯を思いがけず楽しそうに完食してくれて歯磨き。お姉ちゃんは自分でしますが、妹ちゃんはお手伝いが必要です。可愛い!紙パンツが濡れてないかの確認も嫌がることなく身を任せてくれますし、安心した(ふり?)表情でぐずることもありません。それどころかお姉ちゃんが本当によく面倒を見てくれるし、それを褒めると恥ずかしがりつつもまんざらでない様子。やっぱり可愛い!果たして子どもと過ごした10時間余り、問題もなく無事終えました。送り届ける車中では二人とも爆睡です。新居に着いてパパが顔を見せると、下の子は「パパ!」と走り出し泣きべそかいて甘え始めました。やれやれ、気を遣っていたのは子ども達だったようです。

子どもって、大人が思うよりよく周囲の状況を理解してますよね。保育士の話では乳児でも周囲の状況はそれなりに理解するらしく、可能な限り大人がいる場所で過ごしたら良いと思います。そうした体験は脳の奥深くに組み込まれ、大人になって必要な場面で取り出されると聞いたこともあります。泣いているお子さんがいたら一緒 にあやしましょう。まあ、子ど もを連れて歩いていると婆 や世代とよく目が合うし話し かけられたりして、ほっこり新 鮮で幸せな1日でした。