【まごころ通信】 第12話 勝負 by小峰裕子

現代は競争社会です。10年前よりずっと加速しているようにも感じます。日本は資本主義ですから、競争に支配されるのは当然ですし、少なからず当社もその中にあります。つまり勝つことが求められているんですね。

皆さんには売上のノルマはありません。ただ成果としての業績給もありますから、店長を筆頭に色々智恵を絞ってくれています。智恵を出すのは結果を出すため、それ以外は自己満足です。必要なのは「本番で勝利する」ことなのです。勝負は避けては通れません。

実は日常の雑務に小さな勝負事はあったりします。信頼のおける電話の応対、正確な契約書の作成、行き届いたクレーム処理、些細なことでも勝ちにこだわってみて下さい。やがて「こうすれば勝てるんだ」という確証を得ることが出来るはずです。そして責任を持たされ大勝負に立ち向かえるようになるのです。ただ、その頃はおそらく「相手を打ち負かしてやろう」という気持ちはないはずです。なぜなら勝負の相手は「自分自身」だからです。勝っているのに逆転負けしたり接戦で負けてしまうのは、あたまの片隅で「勝てるわけがない」「今回もダメだろう」と考えていたりしませんか。自分に負けずにいられたらいいですね。

負け癖を封じ込めるには、毎日とは言いませんがあえて緊張を自分に課すのもひとつです。そして勝負するのです。勝負事を避けずに、ぜひ勝利の女神(名前はニーケーと言います)とお友達になって下さい。ちなみにスポーツブランド「NIKE」の名の由来は、勝利の女神「ニーケー」にあるそうです。