【まごころ通信】 第49話 二股のすすめ by小峰裕子

二股なんてとんでもない!という方は読んでも時間の無駄です。わたし自身は、二股どころか百股かけるだけの力があれば、もっと人生豊かに過ごせるのにと枕が涙で濡れる思いです。

友達、仕事仲間、上司、取引先、お得意様、異業種、趣味仲間、勉強仲間、ご近所、恋人、配偶者、家族。人生を生きるためには、無限に人と会う必要があります。会うためには時間をやりくりしたり優先順位も考えなければ会えません。面倒だと敬遠すれば、人とはつきあえないし良い仕事はできません。

時間がないことを理由にあきらめたら、それでは時間は止まったままです。思い切って詰め込んでしまえば時計は早く回り出します。すると、同じようなテンポで生きている人に巡り会うようになるから不思議です。当然忙しくなりますが、集中力が増してたくさんのことが短時間で出来るようになります。超人的なスピードで時計の針を回せる人もいますが、一度だけの人生を存分に楽しみたいなら二股ぐらい何のそのです。それが仕事であろうと人であろうと百股かけるつもりでやるべきです。人間関係が少しずつ変わってきますよ。不真面目だの中途半端だの、とやかく言う人とは距離を置きましょう。時間が止まった人と一緒にいては、自分の時間まで止まってしまいます。人生にはそれくらい覚悟が必要です。

ばれたら怖い?そちら方面の二股なら、マメさと一生懸命が絶対的に足りないこと、あと自分にとって一番大切なことを突き詰めて考えたことがない男女の行く末ですから放っておきましょう。自分と釣り合いが取れる人にしか、人は会えないのです。