【まごころ通信】 第60話 器 by小峰裕子

さて、もう幾つ寝るとお正月。たくさんのご縁に支えられたこの1年、皆さんの成長を見定めながら目指すべき会社の方向性と評価軸との整合性を大切に思います。

求められる会社、そして人であるための学びは必須です。学ぶ志はその人の器を物語っていると考えていますが、自らを振り返ってどう感じるでしょうか。

例えば、絶対まとまらないだろうなと思う話をまとめることができる人と、混乱させたり立ち消えになってしまう人とは大きな違いがあります。「木を見て森を見ず」とは良く言ったもので、「この人はこうだ」と決めてかかると、反対に相手の気持ちは離れていくようです。私たちはモノを作ったり仕入れて売る仕事をしているわけではなく、詰まるところプロセスにおける「交渉事」「お願い事」「報告」「譲歩」等々は、すべてクリエイティブでアートな仕事だと思います。どうすればお客さまの望みをかなえて差し上げることが出来るか、心配事をなくし、心が豊かになるような結果を創出することができるのか。相手の言動を謙虚に受け止め素直に見つめていると、話をまとめる法則が見つかるはずです。結果を残す人は自分を押しつけません。アートの世界は1+1=2ではないのです。

学ぶと自分がいる場所を思い知り謙虚になります。また学ぶと自分の至らなさを知り素直になります。つまり学ぶことこそ私たちの「仕入れ」です。学びとは、知るだけでなく体験することを含みます。「知る」と「体験する」はコインの裏表のようなもので、どんな知識も実践しなければ本当に身についたとは言えません。さあ、課題が見つかりましたね。大洋不動産も今より少し大きな器を目指します!

来年もみなさんに毎日幸せが訪れますように。

 

大洋不動産社内報「こまめくん」第70号より抜粋