【まごころ通信】 第27話 30秒PR by小峰裕子

毎朝、時計代わりのテレビは地元のテレビ局の番組です。理由は天気予報が地元なだけに詳しくて予報士が驚くほどキッパリと言い切る点、それと30秒PRのコーナーが視たいからです。

それは30秒でイベント情報をまとめてご来場お待ちしてますと呼びかける、とても短いコーナーです。関心を持った人が行きたいと思うような工夫がそれぞれあって感心します。プロっぽく手慣れたPRもありますが、下手でも特色が際立っていると印象も強く残りますし好感が持てます。お堅い口調だと、イベント自体がそういう雰囲気なんだと察します。

さて、皆さんには朝礼で当社の経営理念を唱和してもらってます。3か条で大体20秒くらいです。会社設立の時に考えたのですが、実はすらすらと書けたわけではありません。経営理念は会社の信条であり社員の皆さんの哲学となる指標です。当社の成り立ちやお客様のこと、社員の皆さんにどういう未来を示せば良いのか、言葉にするため三日三晩考え抜きました。伝えたいことは山ほどあっても欲張れば長くなります。短くしなければならないから難しいのです。皆さん、自分の会社を30秒でPRして下さいと言われたらすぐ答えることができますか。

ご来店下さい!とアピールするには何をどう表現すれば相手に伝わるのでしょう。そもそも他社にはなく当社にあるものって何でしょう。意外ですね。普段から意識していないとまとまらない、表現できないのです。店舗全体、電話応対、接客対応、各書類などお客さまの五感に触れるもの、そして皆さんの心がけていることの検証です。当社が30秒PRに出るとしたら…おもしろいなあと思いながら、いつもテレビは地元のチャンネルです。