【まごころ通信】 第67話  夏の定番ソング  by小峰裕子

夏です。夏は大人になった今も特別な力があるようです。昭和、平成、令和と時代が移り変わる中で多くの夏ソングが生まれました。皆さんも「これ!」という定番夏ソングがあるのでは?

「夏が過ぎ 風あざみ誰のあこがれにさまよう青空に残された 私の心は夏模様」

井上陽水の代表曲「少年時代」の一節です。立秋を過ぎると海辺にあれほどいた人がまばらになり始め、蝉の声がやがてツクツクボウシに変わり、いつの間にか夜になると虫の音が聴こえるようになり、夏が終わろうとしていることを知る、あの感覚。郷愁を誘われる、世代を超えた夏の名曲だと思います。

そして今や笑い話ですが、サザンオールスターズのデビュー曲、「勝手にシンドバッド」も夏ソングのひとつに数えられるそうですね。ただ当時は一発屋と受け止められていました。

まもなく始まる夏の甲子園テーマ曲も耳に残ります。歴代の曲がどれほど歌い継がれていくのかわかりませんが、球児にとっては忘れられない1曲になるのは間違いないでしょう。ちなみに今年はOfficial髭男dismの「宿命」でした。

楽しかった記憶がいっぱい詰まっているからでしょうか。お祭りや花火、海、ドライブなどキーワードが散りばめられた夏ソング。聴くと、あの頃の夏の光景がよみがえります。バブル世代イチ押しの1曲は矢沢永吉「時間よ止まれ」。さて、皆さんの夏の定番ソングはなんでしょうか。暑くなると聴きたくなる、そんなおすすめの夏ソングで短い夏を思いっきり楽しみましょう。